熱２【イタリア留学編】 ページ18
フィディオside
「カステーロが熱を！？」
「あぁ……」
朝食を食べている時、マークの大きな声にみんなが振り向く。
「一応、今おばちゃんが見てくれているみたい」
あのあと倒れたカステーロの肩を貸して寮へと戻った。
おばちゃんは真っ青な顔をしてそのまま部屋まで運んでくれたらしい。
俺達は、女性寮の方には入れないから……彼女が今どういう状況なのか分からない。
「これであいつもおしまいだな」
「体調管理もなっていないようなやつが……」
そんな言葉が食堂の端から聞こえ、俺は睨みつけた。
そそくさと彼らは去っていく。
すれ違いざまに、おばちゃんが食堂に戻ってきた。
「おばちゃん！」
「熱は凄い高いけど……お医者さんが言うには、数日で下がるだろうって。
環境が突然変わったことによる疲れだね。移るようなもんじゃないから、とりあえず安心しなさい！」
「そうですか……よかった」
俺は胸をなでおろした。彼女は無理しがちな部分があるから、正直言って何かあったんじゃないかと不安で仕方がなかった。
「ひとまずは監督とコーチに連絡を入れないとだな」
「俺が入れておくよ！ごちそうさま！」
そう俺は監督の部屋に駆けこんでいった。
その様子を見たディランが肩をすくめている。
「カステーロのことになると……周りが見えなくなるな。彼は」
・
「そうか、報告ありがとう」
「失礼します」
監督とコーチにそれぞれ報告をしに行きそのまま外に出る。
外からは女子寮のAの部屋が見える。
とはいえ2階だから部屋の様子まではさすがに見れない。
窓が少し空いていて、換気をしているのかもしれない。
「カステーロ……」
「フィーディオ！」
俺の肩を押してきたのは、ディランだった。
「ペアが休んでんだろ？俺が組んでやろうか？」
「あぁ、助かるよ」
「よっしゃ！じゃあ行こうぜ！」
俺の事を、励ましてくれているのかな。
ひとまずは練習だ。集中しないと……！
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机田(トラさん)(プロフ) - bizyuさん» 番外編も見ていただきありがとうございます！本編とはまったく関係ないわけではありませんが、奮闘している主人公をぜひ追っていただければと思います！(話は反れますがbizyuさんが四字熟語を好きだと作品内で仰っていたので、共通点があってニコニコしています^^) (1月1日 20時) (
レス) id: 8b84652de6 (このIDを非表示/違反報告)
bizyu(プロフ) - 番外編ありがとうございます！本編とはまた少し違う視点で見れるのでとても新鮮な気持ちで読ませていただいています！これからも頑張って下さい(о´∀`о) (12月31日 21時) (レス) id: 529a911b17 (このIDを非表示/違反報告)
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