３『今も』 ページ4
「陸奥、陸奥。」
「起きねえのか？」
「……あれ。」
目を覚ますと、多々さんと百さんが目の前にいた。
しかし霞んでよく見えない。
頬に何か冷たいのがあった。涙だと分かるのに数秒かかった。
「大丈夫か？陸奥。」
「すっげえ泣いているけど。」
「え…あ、これは…！泣いてねえから！」
しまった、見られたくない人に見られた。
後ろを向いて目をごしごしとこする。
「何か、あったか？」
優しく声をかけてくれる百さんの声を聴いて、また泣きそうになる。
本当に、俺は泣き虫だ。
「…ご飯を食べながら話す。」
「ご飯は、もう作ったぞ。」
「あ、ありがと…。」
感謝をすると、百さんと多々さんはやさしく笑っていた。
「感謝なんて全然しねえのに…。」
「るっせえ！！」
「夢の中に、熊徹がねえ…。」
静かに食べるのは久しぶりだけど、俺は百さんの作ってくれた飯を胃の中にかきこむ。
もうこれは癖だな。
「熊徹は、俺の中にいるから。だから会えるのかもしれねえ。」
「そうなのだろうな。」
「でもよ、夢ん中で話せるんだったら今もできるんじゃねえか？」
「まさか…。」
「「…。」」
マジのようだ。俺は心の中で熊徹をよんでみる。
てめえ、胸の中にいるんだったら出て来いって。
まぁ、無理かと思っていると、いきなり胸の中がグアッと熱くなった。
「！？あがっ…！」
「！どうした陸奥！？」
胸を押さえると、頭の中で声がした。
『うっせえな、飯早く食えよ。』
「…んあ！？」
「ど、どうした陸奥…。」
胸に手を当てると、声が聞こえた。
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ゆきのめ - とても面白かったでふ！続き待ってます！更新頑張ってください^^* (2018年7月30日 2時) (
レス) id: 7b67f5c325 (このIDを非表示/違反報告)
リコ(プロフ) - ヤベェ…面白すぎる！これからも更新頑張って下さい！応援しています( *・ω・)ノ (2018年6月8日 17時) (レス) id: 99beb34d9a (このIDを非表示/違反報告)
霧雲 - 久しぶりに良作見れました(*´∀｀*)ありがとうございますm(__)m (2018年3月5日 18時) (携帯から) (レス) id: 8e18626139 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫 - お話面白いですね!更新楽しみに待ってます！ (2017年11月28日 0時) (レス) id: 04cf0d7a4d (このIDを非表示/違反報告)
ルー - ２つの神作品の合成！･･･神作ｷﾀ━━━━(ﾟ∀ﾟ)━━━━!!これからも頑張ってください！応援してます！星を毎話見る度に押します！マジ最っ高です！ (2017年11月16日 3時) (レス) id: d94c8b6876 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：トラック3号 | 作者ホームページ：勝己も強くなるんだったら、俺はそれ以上になる。
作成日時：2017年4月10日 18時
