七十六話 ページ50
「とにかく!!私の方が!!ずっとずーーーーーっっっと!!魈のこと好きだって話!!!!!!」
言いたいことをとにかく言いまくり、口から欲望がダダ漏れだったような気もする。そしてだいぶ、気持ちの悪いことも言った気がした。あれ、これ犯罪とかになったりしない?大丈夫そ??
と、一人意味のわからないことを心配していれば、魈の手が私の髪を掬い上げた。
「我は、お前のようにすぐに思いを悟れない。言葉も足らずで、お前に真意が伝わるかどうかも怪しい。」
そこら辺はもう全部私が読みとりゃいい話だ、とか言おうと思ったけれど、それを止めるように黄金色の瞳が私を覗いた。
思わず、むぎゅっと口を結べば、控えめなリップ音が目前で鳴った。
魈が、私の髪に口付けた音だ。
「好きだ。A。」
それは端的で、率直で、何よりも嘘偽りのない言葉で、私の胸を貫いた。
真っ直ぐ見つめる黄金色の瞳に心拍数が上がる。顔が熱を持って、自分が今、笑えているのかそれとも泣いているのかすらよくわからなかった。
嬉しかったり、幸せすぎたり、少し怖かったり、でもやっぱり踊りたくなるほど嬉しい。
千年という月日が明けた亀裂など、最初からなかったかのようにあっという間に埋まって。それどころか、千年前よりもっと近くなるなんて誰が予想しただろう。私も混乱の最中だ。
ことの全てを見守っていた五名は長きに渡る恋のもつれが良い方へ解決し、ようやく成熟したことに喜んでいた。
その後、見られていることに気付いたAが再び発火したのは言うまでもない。
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終わりそうですが実は続きます!!(番外編も、考えています!)
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ノア(プロフ) - まっでまじだ!! (2022年11月13日 9時) (レス) @page33 id: 7cc6cd9634 (このIDを非表示/違反報告)
ぐへへへへ - あばばば好きすぎます!!お体お気をつけてください!続き楽しみにしてます!! (2022年9月14日 1時) (レス) @page32 id: 55d4558f37 (このIDを非表示/違反報告)
gtuysut5843…(プロフ) - 更新楽しみにしてます!お忙しいでしょうが頑張ってください! (2022年9月2日 0時) (レス) @page32 id: 5bb1efd8a4 (このIDを非表示/違反報告)
rurinigana(プロフ) - すっごい好みなものを見つけてしまった…!夢主ちゃんかっこよすぎる!!これからも更新頑張ってください!応援してます! (2022年6月22日 11時) (レス) @page32 id: 29637ba3af (このIDを非表示/違反報告)
ふわな - 本当に面白いです!これからも頑張ってください!応援してます! (2022年6月15日 8時) (レス) @page30 id: 71a4ce2144 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:とりまろ。 x他1人 | 作成日時:2021年6月10日 13時