七十一話 ページ45
誰が、何と、声をあげることはなかった。
否、�爐覆鵑叛爾鬚�けたら良いかがわからない�瓩噺世辰進�が正確か。
結局のところ、私が一つでも勇気を出せば変わっていた話であって、そこに璃月がどうだとか、岩神がどうだとか、盛大な話は含まれていなくて。
…本当、人騒がせなだけ。かまってちゃんならよそでやれ、と、何処かから野次でも投げられそうだ。
「あ！別にみんなが嫌いになったわけじゃないよ！もちろん、璃月のことも。楽しさを感じなくなったわけじゃないし、作家として活動してる時は本当に楽しかった。ここ千年で屋台回るの癖になっちゃってさ、美味しい店探すのとか結構楽しくて、この前とか───────。」
「もういい。」
まるで重ったるくて苦い味の料理を、後味の悪い粗茶で流し込むような雑さで会話を続けようとした。
続けようとして、その話は魈に止められた。
彼は。
…失望しただろうか。
鍾離殿から「尊敬していた」という話を聞いていたから、尚のこと私の自分勝手な話は聞くに耐えなかっただろう。
思考の内側を、重い感情が巡る。目を見れば彼が何を考えているかなんてすぐにわかる。でも、瞳をあげられない。その意図を、思考を、読み取るのが、怖い。
結ばれた手のひらに力が篭り、柔らかな皮膚から鮮やかな赤が覗いた。
「………無理して、笑うな。」
優しい声と共に、その手を覆う様にして緑の籠手がつけられた手が触れた。
目を瞑っていたってきっとわかる。オセル戦で心の拠り所としていた魈の手だ。
「…我は、お前のように人の心の機微までは見破れない。表情もうまく表には出せない。強い言葉でお前を傷付けたこともあっただろう。」
…そんなことはない。とか、魈は優しいことわかってるよ。とか、いろんな言葉が浮かんだけれど、どうにも彼の言葉を遮る勇気がなくて、口をつぐんだ。
「だからこそ。お前の力に。…お前の、その弱さから生まれる優しさに、我は救われていた。」
優しい手のひらはいつの間にか、硬く結んだ両の手を解して、絡みとるように繋がれていた。
少しだって、救えたことなんてないのに。臆病で踏み込めないだけなのに、どうしてそんなことを言うの。
魈の言葉が、今の私には何より優しくて、痛くて。…苦しくて。
たまらなく愛しくて、涙が滲んだ。
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ノア(プロフ) - まっでまじだ！！ (2022年11月13日 9時) (
レス) @page33 id: 7cc6cd9634 (このIDを非表示/違反報告)
ぐへへへへ - あばばば好きすぎます！！お体お気をつけてください！続き楽しみにしてます！！ (2022年9月14日 1時) (レス) @page32 id: 55d4558f37 (このIDを非表示/違反報告)
gtuysut5843…(プロフ) - 更新楽しみにしてます！お忙しいでしょうが頑張ってください！ (2022年9月2日 0時) (レス) @page32 id: 5bb1efd8a4 (このIDを非表示/違反報告)
rurinigana(プロフ) - すっごい好みなものを見つけてしまった…！夢主ちゃんかっこよすぎる！！これからも更新頑張ってください！応援してます！ (2022年6月22日 11時) (レス) @page32 id: 29637ba3af (このIDを非表示/違反報告)
ふわな - 本当に面白いです！これからも頑張ってください！応援してます！ (2022年6月15日 8時) (レス) @page30 id: 71a4ce2144 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とりまろ。 x他1人 | 作成日時：2021年6月10日 13時
