三話 ページ19
「今、「帝君が殺害された」って…まさか岩神が…し、死んだ!?」
「驚いたな。璃月で数千年もの時を生きた帝君が目の前で死ぬなんて…それより、君たちは大丈夫かい?」
「ん?何がだ?」
「璃月の神が殺害された…七星は怪しい奴を所構わず捉えると思うよ。私は先程まで君たちといたから証言はしてあげられるが、君たちが捕まらないとは言い切れない。何せ君たちは異国から来た旅人だからね」
「あぁ!そうじゃないか!ど、どうしよう!?」
小さい子と異国の少年は困り顔で互いに顔を合わせる。しかし、ここで会話を広げていてもどうにもならない。そうこうしているうちに千岩軍が来てしまったら彼らの身も危ない。
「すまないね少年、少し失礼するよ。
しっかり掴まって。舌を噛まないように気をつけたまえ」
「へ?うわっ?!」
────善は急げ。
無辜の彼に罪を着せる訳には行かない。
私は少年を抱えると小さい子に飛んでついてくるよう言った後、千岩軍の目を盗み、屋根に飛び乗った。
さすがに屋根の上まで警戒して兵士を置くわけないだろうが、監視の目がどこに向くかは分からない。全ての目を欺ければいいが、視界を持っているのは千岩軍だけではない。ここまで人が密集し、尚且つ人が多いとなると私の目にも高負荷がかかる。使えば一発で目が破裂するだろう。
屋根から屋根を伝い、千岩軍の目を盗み、何とか玉京台から着々と遠ざかっていく。
やっとの思いで階段までやってきた。ここから先も油断はできない、ゆっくりと慎重に進まなければ。
残念ながら少年を抱えたまま動き続けられる程の体力は私にはないのでここから先は少年を下ろして私の書庫まで向かうことにする。
少年についておいでと口にした後、千岩軍を注意しながらゆっくりと歩を進めた。
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りー - 理由把握いたしました。先日は失礼なこと言ってしまって申し訳ありません。五月病など無理なさらないでくださいね。 (2021年6月3日 17時) (レス) id: d04a74515a (このIDを非表示/違反報告)
りる - とりまろ。様はもう小説は書かれないんですか…? (2021年5月31日 7時) (レス) id: d04a74515a (このIDを非表示/違反報告)
り - すみません絵じゃなくて小説です…誤爆しました… (2021年5月26日 18時) (レス) id: d04a74515a (このIDを非表示/違反報告)
り - イッキ見しました…ひゃえ…大好きです主様の絵好きです更新まってます!! (2021年5月22日 0時) (レス) id: d04a74515a (このIDを非表示/違反報告)
星 - 小説とても面白くて大好きです!更新頑張って下さい! (2021年4月25日 14時) (レス) id: 43b4052d04 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:とりまろ。 x他1人 | 作成日時:2021年3月31日 20時