【歌い手】 恋い焦がれる 【短編集】

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恐怖で足が震えた




｢じゃあ、僕から失礼しまーす｣




他の男のてが伸びてくる



浴衣の中に入ってくる





嫌だ




そう思った








｢やめろっ｣



低い声が聴こえた




｢あ？なんだよ｣




｢その子は俺のだよ｣



｢は？ひとりぼっちにさせてたくせに｣





｢うるせえ｣



鈍い音がする





目を向ける




かしたろ、さん






助けに来てくれた



かしたろさんが





うまく男の手をかわして




私の口から男の手が離れた時




ぐいっと腕を引かれた






走って




走って





人気のいない場所に来た





『かしたろさん、ありがとうござ…』




『んんっ』



最後まで言い切る前に声を出すところが塞がれた




『かしったろっあんん』




キスは激しくて




かしたろさんはどこか怒ってそうな






『はあっはあ』



やっと離れた口は酸素を求める




歌詞｢もう、｣



『ごめんなさい』



歌詞｢ごめんね

ひとりにして
怖かったよね｣



ぎゅっと抱き締められて




『かしたろさんっごめんなさい


怖かった…』




歌詞｢こんな可愛いのにどうして手を離しちゃったのかな｣



『でも、かしたろさんが助けてくれて嬉しかったです
ありがとうございます』




歌詞｢見つけられてよかった｣



もう怒ってる様子はなく




抱きしめられる腕の力が強くなった



『かっこよかったです』



歌詞｢ふふっありがと｣




どど〜ん



花火に照らされて



2人のシルエットは重なった







ｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ


お祭りに一緒に行きたすぎて書きましたっっ！



いやあ、いいですね


一緒に浴衣着て行きたいです





ちなみに私は今年1回もお祭り行ってません(笑)





話が変わるのですが、次が最後になります

この短編集！！！





最後まで宜しくお願いします！！





れれ

雨宿り＊そらる→←夏祭り＊伊東歌詞太郎

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