間接きす*あほの坂田 ページ34
『さかた〜ん』
坂田「あ、A!!」
私の姿を見るなり、走ってこちらへ向かってきた。
そして、そのままぎゅーっと抱きしめられた。
『ひと、いるよ?』
坂田「だって、はぐしたかったから…」
さかたんは、私から腕を離して、少し頬を赤らめながらそう言った。
その言葉に私も顔が熱くなる。
坂田「ふふっ顔、真っ赤」
『さかたんだって…』
坂田「お揃いだね」
二人で笑いあった。
・
私たちは、付き合って半年。
手は繋いだことはある。
はぐもしたことはある。
でも、きすは一回もしたことがない。
付き合ったらするのが普通なのかもしれないけど、
まだ付き合って半年なのに、急いですることは無いと思っている。
そういう考え方は少し古いと、よく友達に言われるけど、
きすを急かして、別れるようなことになったら嫌だから。
私はただ、恋に臆病なのかもしれない。
・
坂田「今日、デートしてかない?」
久しぶりのデートに私は胸が高鳴った。
『何処行く〜?』
坂田「あのね、Aが喜びそうなケーキ屋さんがあ
るんだけど、そこ、行かない?」
『行く!!!行きたい!!!』
ケーキが大好きな私は即答だった。
坂田「じゃあ、行くか。はい」
さかたんの手が私の前に差し出される。
私はその手の上に自分の手を乗っけた。
ぎゅっと握られて、私も返した。
・
『美味しい』
一口食べるなり、私はとても感動した。
坂田「よかった〜喜んでくれて」
『こんな美味しいお店あったんだね!知らなかっ
た!!』
私はぱくぱくとケーキを口にする。
坂田「ねえ、ケーキ一口ちょーだい」
『え?』
坂田「Aが食べてるケーキ食べたい」
『はい、どうぞ』
私はお皿をさかたんのほうに差し出した。
坂田「え、あ〜んしてくれないの?」
『え、』
坂田「はい、」
さかたんはもう、口を開けて待っている。
私はその中に自分のケーキが乗ったスプーンを入れた。
坂田「んまっ!!」
もぐもぐと口を動かしながら目を輝かせた。
坂田「僕のも、いる?」
『いいの?』
坂田「うん!!」
『じゃあ、いただきます』
坂田「口開けて」
『自分で食べれるから、大丈夫だって』
坂田「いいから、いいから」
急かされて、口を開けた。
ケーキが口の中に入ってきて。
『美味しい!!』
坂田「間接きすしたね」
『っ!』
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闇月黒夜(3DSvar.) - 続編待ってます((*´∀`*)) (2016年8月11日 20時) (レス) id: 2b4684f0c1 (このIDを非表示/違反報告)
れれ(プロフ) - かみゃさ@ゆかりさん» 待っていてください! (2016年8月10日 20時) (レス) id: 615ae47c22 (このIDを非表示/違反報告)
かみゃさ@ゆかり(プロフ) - 続編、作って下さるまで信じていつまでも待ってます! (2016年8月10日 17時) (レス) id: 9acb36f18c (このIDを非表示/違反報告)
かみゃさ@ゆかり(プロフ) - れれさん» いえいえ!誤字はどの作者さまにもありますから、! (2016年8月9日 9時) (レス) id: 9acb36f18c (このIDを非表示/違反報告)
れれ(プロフ) - かみゃさ@ゆかりさん» ありがとうございますっ!誤字が多くて困りますね。気をつけます (2016年8月8日 23時) (レス) id: 615ae47c22 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:れれ | 作成日時:2015年12月24日 15時