【歌い手】 恋い焦がれる 【短編集】

会いたい＊そらる ページ2

『大好きです』



って、ほっぺたを赤くしながら言ってくれたり、


背が低いのに、Aからキスしてくれたり、


とてもかわいらしく笑う君は、




もういない。


何か月前だっけ？いなくなったのは。

そらる「はは」

乾いた笑いが漏れた。



君がいなくなってから、日にちの感覚がおかしくなって、

朝なのか夜なのかわからない。

ずっとカーテンを閉めっぱなしの暗い部屋に閉じこもる。

仕事は、全然やっていない。

ご飯は、たまにまふまふが来たときに少し食べるくらいで、それ以外は食べる気がしなくて、食べていない。

髪はぼさぼさになって、何もかもやる気が出なくて、がりがりに痩せた。

こんな俺を見て、君はどう思うかな。



嫌いになる？


いや、君は、俺が嫌いになったから、俺の前から姿を消したのか…

もう、君は俺のこと嫌いなのか。


それでも、君のことが忘れられないんだ。
まだ、



好きなんだ。





君に溺れすぎて、君がいなくなったら、俺は、こんなんになっちゃったよ。




あいたい。君に、会いたい。

幼なじみ＊天月→←君と歌う＊まふまふ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す