背中に5 ページ7
少しだけ嫌な入学式が終わって教室で部活の話になった
全員強制で部活は入るらしい。
よかった、文芸部に誘って貰えて
「A、行こう」
「あ、うん」
紗彩ちゃんはキツそうな見た目でそしてそれは性格もそうだった
キツい、というかはっきりした性格
私は紗彩ちゃんより背が低い。
紗彩ちゃんは美人でなんだか隣に立つのが惨めな気分になる
「あ、ここみたい。文芸部」
廊下にはあまり人がいなくて、文芸部の教室に入ると人が1人2人、いるだけだった
「…入部希望?」
「はい、そうです」
私の代わりに紗彩ちゃんが答えた
この人は先輩らしい
私たちの入部届けを受け取って簡単に部の説明をした
「大抵ここで本を読んでます。
来るも来ないも自由。
ただ、秋に行われる文化祭で部誌を作って配るから…その時期は来てくれるとありがたいな。」
なにか質問は?
と聞くその人に
「部誌の内容ってなんですか?」
「小説をここ5年くらいは書いてる。
だから今年も小説かな。」
他には?
と聞かれて私も紗彩ちゃんも首を横に振った
「はい。文芸部へようこそ。
どうする?今日はもう帰る?読んでく?」
「んー帰ります。
Aは?どうする?」
「…帰ります」
「そ、分かったわ。
さようなら。気をつけてね」
生憎、知らない人と同じ部屋にはいられない
年が違ったら余計に。
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作者名:ふふ | 作成日時:2018年6月22日 22時