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背中に4 ページ6
何分かして少し教室が騒がしくなった
それでも私は気にすることなく読書を続ける
「ねぇ、」
「ねぇ、」
「ねぇ、…聞こえてないの?」
3回ほど呼ばれてようやく気づいた
「え、はい。…私…ですか?」
「そう。
何読んでるの?」
その子は綺麗な黒髪で少しキツそうな目
色白で頭が良さそうに見えた
「えっと…村上春樹」
その人は少しだけ目を丸くした
黒い瞳がキラキラする
「へー、いいよね。私好き。村上春樹」
「…そっか。
村上春樹、少し苦手なんだ」
「?なんで?」
「独特な世界だから。
自分の知らない、誰も知らない不思議で確証の持てない、世界ってちょっと…怖くて。」
「ふーん…本好きなんだ」
「…うん。多分、多分好き。」
「入る部活決めた?」
「まだ。」
「一緒に文芸部に入らない?」
「…いいの?」
「もちろん。
私は橘紗彩。
よろしく、えっと…」
「木村、木村Aです」
「よろしく、A。」
「…うん。紗彩ちゃん。」
私、生まれて初めて友達できた…
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作者名:ふふ | 作成日時:2018年6月22日 22時