横顔に17 ページ19
部活が終わって帰るか、と外で及川を待ってる時、ぼんやりと木村と一緒に帰った日を思い出した。
だいぶ前だよな…
もう長いこと話してないんだよな。
…あの日も木村は見に来ていた
今日もいてくれたりしねぇかな…
なんて、
んなわけねぇか。
「ど、ど、どうしよう…」
そんな声が聞こえた。
「木村」
俺は無意識にその声の持ち主の名前を呼んでいた。
「わっ…い、岩泉先輩…」
木村は俺の顔をみてひどく驚いた顔をしていた。
「どうしたんだ、こんなところ1人で。」
友達といただろ？
そう言った。
待て…これ、俺が木村のこと見てたってバレバレじゃねぇか。
やらかした…
そう思ったけど木村は何も気にすることなく
「あ、はい。
…私、忘れ物しちゃって…。
先帰ってもらったんです…」
そう告げた
困ったように木村の眉が8の字になるのがわかった
かわいい
…じゃなくて
「そうなのか。
何忘れたんだ？」
自分の思ったことを誤魔化すかのように木村に早口で聞いた
「あ、あの…えっと…原稿用紙…を。」
「…原稿用紙？」
原稿用紙なんてどうすんだ？？
というか夏休みなのになんでそもそも学校に来てんだ？？
「私、文芸部なんです。
文化祭で部誌を配るんですけど、それに載せる小説を…。」
俺の思った疑問に答えるかのように木村はすらすらと答えた
「へー！小説なんて書くのか！」
素直に驚いた。
文芸部だったんだな。
それに小説を書くなんて…
俺には絶対向いてない部活だと思う。
「は、はい。…上手くかけない…と思いますけど」
木村は自信なさげにそう言った
「上手いか下手とかって、読む人が決めるだろ。
木村は気にしなくていい」
俺は無意識にそう木村に言った
少しだけイラついた
木村のその自己肯定感の薄い所にイラついた
「え…はい。」
木村は少し驚いて、困ったような顔をしたように見えた
引かれたか？？
そりゃ急に説教されたら引くよな。
「かけたら…読ませてくれ」
とりあえずその場から離れるためにそう告げた
嫌われたかもしれないから。
なるべく離れたかった
別に木村の小説が読めなくてもいい
読めたら嬉しけど俺は人に自分の文章読まれるのって好きじゃねぇし。
木村もそうかもしれない
「え…は、はい？」
木村は驚いて変な返事をした
そんな所も可愛いと思ってしまうんだ
楽しみにしてる。
そう呟いた。
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まふにゃ(プロフ) - 続き..... (2020年10月25日 23時) (
レス) id: e60b434199 (このIDを非表示/違反報告)
小雨(プロフ) - 桜音姫さん» すみません今確認しました！直ぐに直させて頂きます、すみません。報告ありがとうございます！ (2020年2月8日 13時) (レス) id: 55adb2af83 (このIDを非表示/違反報告)
桜音姫(プロフ) - 及川のセリフの夢主の名前が変換できてないので修正お願いします(^o^;) (2020年2月8日 10時) (レス) id: 1b05663279 (このIDを非表示/違反報告)
小雨(プロフ) - 桜音姫さん» すごく返信遅くなってしまってすみません…不定期更新ですがまた読んで頂けたら嬉しいです。コメントありがとうございます！ (2019年5月9日 19時) (レス) id: 182fa200ed (このIDを非表示/違反報告)
桜音姫(プロフ) - 続き待ってました(≧∇≦)ありがとうございます(^ω^) (2018年9月26日 23時) (レス) id: 1b05663279 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふふ | 作成日時：2018年9月1日 11時
