22話「布石」 ページ23
「それって、Aは三角くん好きってことだよね？」
(えっ...?!)
ーー急に変化球な質問が飛んできて心臓が止まるかと思った。
そお驚きを顔には出さなかったが、言葉に詰まってしまう。
「...え、まさかほんとに...じゃないよね？」
沙綾は軽い気持ちで聞いたつもりらしかったが、黙ってしまったAを見て内心焦り始める。
「...まさか〜そんなわけないじゃん！」
やや遅れて反応したが、それを聞いて沙綾は内心どこかでほっとしていた。
ーー親友があの"変人"に心を取られているなんて考えたくもない。
「...だよね〜。びっくりした！」
2人は笑いあったが、その様子を密に見ていた人物がいたことには、気づかなかった。
ーーーーーーーーーーーーーー
「杉本さん〜灰田さんが呼んでるよ」
ーー次の日。隣のクラスで可愛いと噂のある女子ーー灰田美和が自分を呼んでいるとクラスメイトに伝えられ、彼女が待つドアの前に向かった。
なぜ、自分の名前を知っているのだろう。
不思議に思っていると、彼女は小さく折りたたんだメモ用紙をこちらに差し出す。
「これ、私のLIMEの連絡先なんだけど...。イカルガくんに渡してくれない？」
「え...」
一瞬、「イカルガ」が誰のことかよく分からなかった。
(イカルガ...って、あ、三角くんの苗字か！)
普段苗字で呼ばないため若干違和感を感じたが、ようやく合点がいった。
「わかった！...でも、なんで私に？あと、み...斑鳩くんと知り合いなの...？」
最後の質問は完全に興味本位だったが、灰田は嫌な顔一つせず答える。
「だって杉本さん、斑鳩くんとたまに一緒にいるの見たことあるから仲いいのかなって。
連絡先渡したのは、委員会で一緒だから連絡のためにね」
そう答えると、よろしくね、と可愛らしく微笑み、その場をを去っていった。
(別に仲良くはないけど...。まあいいか)
灰田から受け取ったメモ用紙をポケットにしまい、まだ学校に来ていない"例の彼"の机の中に入れようかどうしようか迷う。
ーー最近また学校に来なくなってしまった。おそらくバイト先だろう。
帰りにコンビニに寄って渡そうと考える。
ーーこの時は、これが後にあんな大事を引き起こすとは考えもしなかった。
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ゆら(プロフ) - こちらこそよろしくお願いします！ (2020年4月24日 13時) (
レス) id: fbd4e87e2e (このIDを非表示/違反報告)
Rio(プロフ) - ゆらさん» 良かったです！お手数おかけしてすみませんm(__)mこれから宜しくお願いします〜！ (2020年4月23日 0時) (レス) id: bb9ecc78f8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆら(プロフ) - 来ました！フレンド登録させていただきました！ありがとうございます!!! (2020年4月23日 0時) (レス) id: fbd4e87e2e (このIDを非表示/違反報告)
Rio(プロフ) - フレンドIDそちらにお送りしました...！通知が来ておりませんでしょうか？ (2020年4月21日 11時) (レス) id: bb9ecc78f8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆら(プロフ) - わからなくて…… (2020年4月21日 11時) (レス) id: fbd4e87e2e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Rio | 作成日時：2018年3月30日 11時
