13話「白紙のこころ」 ページ14
「後で、大事な話があるんだけど...いい？」
夕食を食べながらテレビを見ている目の前の母親に告げる。
父親は、最近は仕事で帰ってくるのが12時すぎとかなり遅い。そのため、母親と2人で食べる夕食はそう珍しくもない。
母はテレビを見ながら、曖昧に頷く。
「いいよ、なんの話？」
あまり関心が無い様子だが、進路について、というとこちらに向き直る。
「進路とか、その、色々話したくて」
「あ〜、もうそんな時期かぁ。そうね、そろそろ考えよっか」
母の気さくな反応に少し安堵する。
昔から、母はあまり考えてないように見えて、自分のことを大事に思ってくれているのが嬉しかった。
ーーーーー
「それで、行きたい大学とかあるの？」
母は夕食の片付けを終え、机に戻って何かを取り出そうとする。
「お母さんとしては、偏差値的にはO大も狙えると思うし、近いし綺麗だからH大でも良いとは思うな」
そう言って、最近よく家に送られてくる大学の資料を広げる。
(正直どこでもいい...なんて、甘すぎるよね)
成績は悪くないし、行こうと思えば難関国公立も狙えるんじゃないかと先生にも言われたことがある。
「Aは英語が得意だし、外国語系とかどうだろ？興味ある分野とか言ってみ？」
そう言われて、一瞬戸惑いながらも答える。
「うん...外国語系とか、いいかも。興味は無いことはないし」
「本当に？あはは、なんか押しつけちゃったかもね。ごめんね」
曖昧に答えたせいで、気を遣わせてしまった。
昔から自分のこういうところが本当に嫌になる。
「Aのやりたいことがあるんだったら、遠いところでも構わないし、一回よく考えてみたら？」
「えっ...。あ、うん」
正直、考えてみてと言われても答えが出る自信がなかった。
その日は、そこで終わってしまった。
ーーーーー
次の日は、土曜日だった。
今日は梅雨らしく雨がそこそこ降っており、外は少し暗い。
外に出る気にはなれなかったが、友達の家に用事があったため、渋々出ることにした。
ーーーーー
徒歩で行ける距離の友達の家で用事を済ませ、帰ろうとした時のことだった。
ふと、学校近くの公園が思い浮かび、行ってみようと決心する。
(特に用事はないけど暇だし...。散歩でもしよう)
そんな思いでそこに行く途中、後ろ姿に見覚えのある、水色の髪が見えた。
「え、三角くん....？！」
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ゆら(プロフ) - こちらこそよろしくお願いします！ (2020年4月24日 13時) (
レス) id: fbd4e87e2e (このIDを非表示/違反報告)
Rio(プロフ) - ゆらさん» 良かったです！お手数おかけしてすみませんm(__)mこれから宜しくお願いします〜！ (2020年4月23日 0時) (レス) id: bb9ecc78f8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆら(プロフ) - 来ました！フレンド登録させていただきました！ありがとうございます!!! (2020年4月23日 0時) (レス) id: fbd4e87e2e (このIDを非表示/違反報告)
Rio(プロフ) - フレンドIDそちらにお送りしました...！通知が来ておりませんでしょうか？ (2020年4月21日 11時) (レス) id: bb9ecc78f8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆら(プロフ) - わからなくて…… (2020年4月21日 11時) (レス) id: fbd4e87e2e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Rio | 作成日時：2018年3月30日 11時
