甘えてみたら ページ11
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・フェリシアーノ
「…………！ふふっ、どうしたのー？」
ぽすっと体を預けてきてくれて喜びが隠しきれない。甘えてるだけ、といえば「そっか」と深くは聞かないでくれるよ。ありがたいね。
その日は一日中頭を撫でたりハグしてくれたり、シエスタも家でするでしょう。
「ヴェ、ヴェ……♪」
(落ち着くなぁ……)
後日、フェリシアーノはずっと鼻歌を歌っていて機嫌がよかったのでした。
・ルートヴィッヒ
「…………どうしたんだ？」
甘える時は突撃からの頭をぐりぐりしてくるのでちょっとダメージ入るものの、愛犬×3で慣れているので問題はない。それよりも何があったのか聞いてくるので素直に甘えていると言いましょう。
彼には言葉で伝えないと気付きません。
「そ、そうか。…………撫でて欲しい？ム……こうか……？」
壊れ物を扱うが如く撫でてくれるので、もっと強くしていいと頭を押し付ける夢主に心臓がぎゅっとなるよ。ムキデレは最高。
・本田菊
「おや……」
裾をぎゅっと握ってくる夢主にきゅんと胸が高鳴る。夢主のこの行動は(本当は抱きしめたりしたいけど急にだと菊さんビックリするだろうしそもそも自分たちでそういうのやるのには空気感って大事だし)という長孝の末です。
実際このアプローチで正解だったよう。
「……それで、おばあちゃんちで飼っていた鶏が脱走して……」
「うわぁ……それは災難でしたね」
抱きしめられながら日本の話をする二人。もう二度と戻れない彼の地を懐かしいと思いながら語り合うでしょう。
・ロヴィーノ
「どうしたんだ、Amo」
ここの二人は定期的に「疲れた、働きたくない」となって相手に突撃しているので、なんか色々と慣れています。自然な手つきで自分の膝に乗せてぎゅっと抱きしめるロヴィ。
うーんこれはラテン。
「ほんと、お前はよく頑張ってるよ。……ゴメンな、俺のせいで」
「それを言ったらくるんひっぱるぞ」
「ちぎっ」
負い目や罪悪感やらで卑屈になるとつかさず脅されて鳴きます。自分だって別れるとか言ったら縋るくせに、そんなこと言うなんて卑怯でしょ？という圧です。
つかさず謝った彼に、キスをしたら許してあげると言いましょう。甘い時間が訪れます。
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