無色透明な世界2 ページ6
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相手の目はハイライトが消えていて、更に神々しい雰囲気がマッチしてある種のホラーを見ている感じがして、私の胃はキュッと締まる感覚がした。それほど、相手の狂気じみた空気に圧倒されていたし、怖く感じた
だが、それでも、私は気がかりな所があった。
それが脳内に浮んだ途端、相手の手は私の首に手をかけようとし、それが切っ掛けで、私は相手の手を叩く
目を皿のようにする相手を睨みつけ、私は叫んだ
「……気っ持ち悪!!なんなの、自分と同じ顔してゲス顔or顔芸披露とかなんの罰ゲームだよ!?正直いってキモイ!さらに辺に神々しいから悪寒がヤバいんだけど?ねえ、ホントアンタ大丈夫?ああ、大丈夫じゃないから変にイかれてるの?というか本当にその顔で顔芸はやめろよな!キモイ!!」
「」
空気を読まない私の言葉に、相手は硬直する。
だが、ついその言葉が出てしまうほどに、それは気持ち悪かったのだ。しつこいだろうが、もう一度言おう。気持ち悪かったのだ。
会話に3回程でているほど気持ち悪かったんだ
ここまで言っても溢れ出る気持ち(悪さ)が止まらない私は、沸き上がる言葉の数々を相手へとぶつけていった
「ああ、そうだ。どうせ発狂でSAN値ヤバイんだったら、いっその事精神分析(物理)すればいいんじゃね?どうせ私の『STR』は全然ないからダメージまったく入んないと思うし丁度いいよね?よし、殴ろう」
「え、ちょ、まゴヘェ」
見事にフルスウィングが決まり、寧ろそれは快感するほど綺麗に吹っ飛んでいったので『コイツ、本当に人間か?』と疑うほどだったが、今の私はそれを考える余裕はなかった。
……やっちまったぁあああああ!!
自分のやらかした行動に思わずリアルorzしそうになるのを何とか堪えるが、私の胃はそれに反して軋んだ。
いくら相手がSAN値必須のホラー的なゲス顏だからって殴っていい訳がない。ああもう、これだから私は妹に「暴君」だの「サド」だの言われるんだ。
メンタル的に涙目となった私は、相手を介護すべく、吹っ飛んだ方向へと歩いていった。
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津田刑部(プロフ) - ペポさん» わわ、ありがとうございます!まだまだ拙くキャラも全く登場していないですが、頑張って最後まで漕ぎつけようと思います! (2019年2月15日 22時) (レス) id: de60c3f2db (このIDを非表示/違反報告)
ペポ(プロフ) - スッゴク面白いです!無理せず頑張って下さい! (2019年1月3日 17時) (レス) id: 98f13d03ca (このIDを非表示/違反報告)
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