作戦会議 ページ11
「君の魔力は今の世界には膨大で人々に悪影響を及ぼす可能性があるからね。この指輪は、一定の魔法の技術がなければ魔力を抑えるように仕組まれている。
この指輪は僕が僕である限り、君が君である限り外れることはないから、安心して。
そして赤い石は僕が隠れる、所謂セーブスポットだ。僕に会いたかったりなにか聞きたいことがあったりしたら寝る前に強く思いなさい。夢の中で会えるよ」
そう真剣に教えてもらうものの、内心はちょっとワクワクしていた。
いやだって物凄く…ファンタジーです…な展開だよ!?伊達に沢山のゲームをしている訳じゃない、こういう類のは理解力は早いしテンションも上がるよね?上がるよね!?
え、ちょっとは自重しろ?…ウィッス
「ん、了解。というかそもそも敵、いや世界の率を崩す何かはなんだろうか。君が言う限り、元に戻そうとしたら妨害を受けたんでしょ?それ以外に何かあった?」
「あー、説明不足だったね。実は力の一部を抉り取られたんだ」
えぐっ…他にいい表現ないの?私痛い系は無理だよ?という渋い顔をしたら苦笑いが帰ってきた。
いや違う、そうじゃない。今欲しいのは笑いじゃなく語彙力だ。動揺した私に彼は言う
「…ちょっと油断したんだよ。けれど、奴が世界の率の主導権を握ることを目的にしていることは分かったんだ」
「……?え、それって握れるものなの?」
「…昔色々あってね。人間達に魔法を与えた際に世界を支える柱として五つの玉を、もしもの時用に玉の力を制御する本を作ったんだよ」
苦虫を噛み潰したような、そんな顔で語る。
ああ、これはあかんパターンんだ…小説とか漫画とかでよくある奴…
「う。あの時はまだ若かったんだ!
下位の世界は世界内の上位の存在に対して力を与えて繁栄をなさないと成り立たないからね」
「そういうもんなのか」
そこら辺の事情はわからないが、まあ大変なのだろう。面倒な人間に左右される世界とかある意味で他人事とは思えないのだ。
この世界だって大変な様子なのに、もう戻れないらしい私の世界はこれからどうなるんだろうねえ?…皮肉言っても状況は変わらないか、そうだよね。知ってた
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津田刑部(プロフ) - ペポさん» わわ、ありがとうございます!まだまだ拙くキャラも全く登場していないですが、頑張って最後まで漕ぎつけようと思います! (2019年2月15日 22時) (レス) id: de60c3f2db (このIDを非表示/違反報告)
ペポ(プロフ) - スッゴク面白いです!無理せず頑張って下さい! (2019年1月3日 17時) (レス) id: 98f13d03ca (このIDを非表示/違反報告)
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