場地さんには妹がいます。４

１７５話 ページ31

あとは万次郎に言うだけ。




ド「いよいよ気持ちが固まったか」







『やっとね』








今日のお見舞いはケンだけ。







『ケンはどう…？ちゃんと休めてる？』






ド「心配されなくてもちゃんと休んでる。
でも…心にでっけえ穴ができた」







正直私もエマちんが亡くなったという現実を受け止めきれない。







ド「すげえ後悔してんだよ。
ちゃんと好きって伝えればよかったって…」








昔から2人は両思いだったもんね。









ド「後悔しても帰ってこねえのに…」









大切な人が亡くなるということは本当にキツいこと。今だに私も圭介のことを考えて苦しくなる。








『辛いよね。
ケンまでこんな思いする必要ないのに…』









稀咲を許すことができない。いくら死んだとしても。
恨んでも圭介は帰ってこないって思ってた。
諦めて結局なにもしなかった。








だけど、私がきさきをころしてれば、
エマちんは死なずにすんだであろう。








『ごめんね、ケン。私が稀咲を…』







ド「どんなにころしたくても、もう稀咲は帰ってこねえ。乗り越えるしかねえんだ…」









私はそんなに強くないから、まだ受け止めきれない。
現実から目を背けたい。








エマちん、圭介…守れなくてごめんね

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