場地さんには妹がいます。４

１７１話 ページ27

香織side



手術が終わらない。
東卍と天竺はどうなったんだろう。
これで東卍が負けたら、Aちゃんが頑張った意味ないじゃん。






携帯は壊されたので結局救急車は呼ぶことができなかった。
誰にも連絡とれないので花垣さんたちに教えることもできない。






ごめん、もっと来るのが早かったら。きっと撃たれなくても済んだよね。
私がもっと早くに行って警察を呼んでれば、傷つかずに済んだよね。







香織「神様、なんでもします。だから、Aを助けてください...」







私にできることは何もない。
喧嘩も強くないし、頼れるわけでもない。
だけど、友達でいて、話を聞くくらいならしてもいいよね。



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私は入学してすぐ、何人ものイケメンと言われてる先輩に告白された。
そのせいで女の先輩から嫌がらせを受けていた。





ある日、私はトイレに呼び出された。
行くとカッターを持った先輩がいた。







先輩「あんたが好きだからって振られたのよ！
あんたがいなくなれば、私は....」





ｺﾞﾝｯ
刺されるって思った瞬間、鈍い音がした







『あんたさ、心が汚れてるから振り向いてもらえないんだよ。
人を妬んだり恨んだりする前に自分磨きしたらどうなの？』






私の前にヒーローが現れた。







『人を陥れるようなことしかできない奴、幼稚園からやり直したら？』






『可愛いからよく妬まれたりするっしょ。
でも、そんなの気にしなくていいんだからね。
あなたはあなたらしく、何にも染まらないでね』







これが私とAとの出会い。

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