場地さんには妹がいます。３

１２８話 ページ32

『お母さん、プリン買ってきたよ。食べれる？』







お母さんは日に日に体が悪くなってる。
きっと長くはない。
病気のことは詳しくないけどなんとなくわかる。









母「ありがとう…あとでいただく…」









毎日病院にきて一緒にテレビ見たり、
お菓子食べたりしている。
くだらない会話をしたりして。
お母さんとの残りの時間を大切にしたいから。







母「ごめんね、A」








『どうして謝るの…？』








母「Aを1人にしちゃう…離れたくないわ…」








初めてお母さんが弱音を吐いた








母「私もAのドレス姿を見たいし、子供を抱っこしたかった…だけど…だけど…」








母「これからも一緒に泣いて…一緒に喜び合いたかった…」








お母さんがそんなことを言い出すから涙が溢れてきた








『お母さんと離れたくないよ…』








母「私も死にたくないわよ…」







2人で号泣した。
そのあと何時間も語って、笑いあった








それから数日後
お母さんは亡くなった

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