場地さんには妹がいます。３

１１２話 ページ16

東卍をやめてから数日が経ったある日、
病院から連絡があった。






母「A、ごめんね....」







お母さんがガンになってしまったらしい。
それもステージ３。







母「多分、長くは生きれないと思うから。
ごめんね....苦労かけちゃうことになるよね....」







私は何も言えなかった。
お母さんがいなくなるっていう事実が受け入れられない







『ごめん....ちょっと出かけてくる....』







真冬なのに上着も持たずに家を出てきちゃった。







これから私はどうすればいいんだろう
どうすればお母さんを救うことができるんだろう







行き先もなく一人で歩いてた







ド「...A？」







『...ケン。久しぶり』






ド「こんな遅くに何してんだよ。家帰んねーのか？」






『....帰るよ。そのうち』






ド「なあ、お前がやめてからマイキー荒れてるぞ」






『そうなんだ、迷惑かけてごめんね。
万次郎を支えてあげて』






私が帰ろうとしたらケンは手を掴んだ






『なに？』






ド「これ、場地からの手紙。
なんか生きてた時に千冬と手紙書く練習してたらしいぞ。
辞書に挟まってたんだってよ。千冬が見つけた」







『そうなんだ。ありがと。ケンも頑張ってね。応援してる』






ケンは呼び止めてるけど無視して歩いてきた。
最近シカトばっかしてるなぁ、私

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