第三話 ページ3
【剣心side】
薫殿を隅の方に移動させてから、拙者たちは道場の中で向かい合った。
「それじゃあ、正々堂々、不正なしの一本勝負。信用ないなら木刀も着物も替えてくれて結構。」
剣「いい。早く終わらせよう。」
「せっかちだな。それじゃあ、お願いします！」
律儀に礼を言ってから斬りかかってくる。
とりあえずお手並み拝見、とでも言いたげに、自分の流儀や型を見せずに、ただやたら滅多に打ち込んでくる。
が…
剣(強い…！)
恐ろしく適当なのに、攻撃も防御も一切隙がない。
身のこなしも、速さも、拙者の動きも読まれている。
神速と謳われた飛天御剣流と同格の剣の腕前の持ち主。
どうしたものかと、一度距離をとった、その時。
剣(この構えは…！)
拙者と全く同じ構え。
飛天御剣流____…
剣「お主、何者だ？それを何処で習った？」
思わず問いかけていた。
そもそも、飛天御剣流は古流剣術の、しかも殺人剣。
その存在を知っている人などひと握り、ましてや扱える者など…
「何者、ね。何処で習ったか、ねぇ…」
ふっ、と笑った口元からは、何を考えているのかまではわからない。
だが、怒気をはらんでいるように聞こえたその声は、心なしか寂しさを含んでいるようにも思えた。
と、構えていた男がふっと木刀を下げた。
一撃必殺の斬り合いでもするのかと思い、しっかりと構え直す。
どちらが速いか検討もつかない、もしかしたら互角かもしれない。
どっちが勝っても負けてもおかしくないという緊張が走った、その時。
「辞めよう。もういい。」
そう言って、男は木刀を手放した。
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夜紅＠甘味(プロフ) - ええ！？終わっちゃてる！？もしよろしかったら、続き書いて頂けるとめっちゃ喜びます... (2021年5月22日 18時) (
レス) id: 357a418903 (このIDを非表示/違反報告)
名無し93720号(プロフ) - ２０２１年も読んでいます！更新待ってます！！ (2021年4月22日 18時) (レス) id: 8dfcdb0128 (このIDを非表示/違反報告)
イチ - 面白かったです早く更新してください (2019年7月30日 12時) (レス) id: daad10c58f (このIDを非表示/違反報告)
コルン。(プロフ) - ゆうみんさん» なにも考えてませんすみません！！笑笑 いま更新しました、サボっててすみません！！ (2018年9月19日 17時) (レス) id: 9105260991 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみん - けんしんて彼女ちゃんが好きなのかなあ、これから楽しみだは次回はどうなる (2018年8月17日 21時) (レス) id: 4265bc9f8c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：コルン。 | 作者ホームページ：http://Written by korn.nosv.org
作成日時：2018年4月13日 1時
