孤児の殺人鬼達【オリジナル】 (ページ11)

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10.別人ページ11

ロウsaid

アイツは警報を聞いた瞬間に部屋から飛び出して行った

俺達が止めようとしたにもかかわらず聞こえなかったのか知らないがすごいスピードで走って行った

麗音「シアンさん…行っちゃいましたけど……どうします？」

コウ「まっとけばいいんじゃね？」

おろおろと僕と鎌男を見ながら言う麗音とやら

……何をしに行くんだろう

興味あるな

ロウ「僕も席を外す、すぐ戻る」

コウ「おー、気をつけろよ～」

麗音「え、あ…はい」

短く言いアイツの部屋を出て走って行った方向へ僕も向かった

少し歩くと反対側からアイツのパートナーとでも言う奴が歩いて来た

詩「シアンなら裏庭だぞ…今は近づかない方が身のためだ」

ソイツはすれ違いざわ聞こえるかどうかわからないくらい小さな声で言う

……僕、コイツ苦手だ

よく分からないが裏庭か…

とりあえず行ってみる事にした

.

.

.

「あひゃひゃっwやったやったあーひとぉ殺しちゃったあwwww」

ロウ「……」

……侵入者とみられる男達をシャベルでグサグサと刺して行く

誰だよアイツ

いや、さっきと雰囲気真逆じゃねえか

さっきまでは人なんか殺したこと無いですよ、みたいなオーラ出してやがったけど

僕の目の前にいる奴は誰だ

そしてしばらくすると壊れた様にその場に倒れた

「お兄ちゃんっ！」

ロウ「！？」

幼児舎の奴であろう子供がソイツに駆け寄って行った

そしてソイツを揺さぶった

…だけど起きる気配なんか全然しなくて

「う、うわぁぁぁぁんっお兄ちゃぁぁぁん！」

な.き.だ.し.た

え、コイツをどうしろと

詩「…大丈夫だよ、お兄ちゃんは疲れて眠っちゃっただけだから…心配無いよ」

ちびっこを抱き上げ優しく笑うソイツ

…あんな笑い方するんだな

さっきまではすっげぇ無表情だったくせに

詩「シアンは放置しとけ、問題無いから」

ロウ「大有りだろ」

詩「とりあえず帰れ」

俺がツッコムと無表情で言い放って幼児舎の方に歩いて行った

なんなんだよアイツ

腹たつな…！

……放置しとくのか

マジで？

……とりあえず状況整理という事でアイツの部屋に戻るか