関西の雪の華Ⅸ (ページ6)

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対等ページ6

♪〜

深澤「すず、電話〜」

桜が咲き始めたこの頃

珍しく稽古が夕方で終わり、ふっかさん家で夜ご飯を作っとると

ふっかさんが私の携帯片手にやってきた

そしてそのディスプレイに表示されとる相手は……

『せーやだ』

Aぇ！groupの最年長・末澤誠也から

深澤「あとこれ炒めるだけでしょ？代わるから久しぶりに話してきな」

『ん、ありがとう』

ってことで料理はふっかさんにパスして

私は携帯を持ってリビングへ

『せーや！！』

末澤「…っるさっ(笑)お前、電話なんやから声量どうにかしろや」

『無理！！(笑)』

末澤「無理言うな！！(笑)」

いっつものようにツッコんでくれるけど、心なしか疲れとるような……

こんな時、どうしたらいいか

約10年一緒におるからせーやの扱い方は分かっとる

『せーや』

末澤「ん？」

『次、東京来るんいつ？』

末澤「え？…3日後」

『じゃあその日、稽古場来て』

電話越しに勇気づけるなんてことはようせん

だからせめて会った時にたくさん癒やしてあげたい

『久しぶりに生の私に会いたいやろ？(笑)』

末澤「いや、別に……(笑)」

『とか言うて「めっちゃSnow ManのYouTube見てるで〜」って聞いてんけど？(笑)』

末澤「はぁ！？」

『私には毒舌でツンデレな弟がおるんで…』

末澤「……風雅ぁぁぁ！！！」

『あっはっはっはっ！！(笑)』

ほら、いつものせーやに戻った

やっぱりせーやはうるさいぐらいが丁度いいわ(笑)

末澤「すず、ありがとうな」

『まぁ、西のすずなんで(笑)』

末澤「前言撤回で(笑)」

『ダメでーす！！』

『……まぁ、でもお互い様やからさ、先輩とか年上とか関係なく、いつでも頼ってよ』

末澤「うん」

私、せーやとは対等でおりたいから

遠慮せず甘えてきて？

もちろん私も遠慮せんから、ね？