吹雪の知らない秘密 ページ14
緑川：でもAのご両親はどうしてこんなこと？！
A：雪森財閥……聞いたことない？私の本当の名前は雪森A……。
お金なんてあっても幸せなんてなかった。雪森家には古くからの言い伝えがあって、ドクロのマークは汚れているから家にはおけないという決まりだった。焼印って絶対消えないでしょ？だから、私を追い出すためにドクロの焼印を押したんだよ……。
家のこと、士郎には話せない…。私も４歳で捨てられて、北海道にいる祖父母に引き取られたんだ、その時家が隣だったのが士郎だったの、士郎は弱虫で泣き虫だった私をアツヤと一緒に支えてくれた。私を受け入れてくれた。
家のことを話したら嫌われるかもしれない
士郎に嫌われたら私…もう生きていけないの。だからお願い緑川くん…絶対誰にも言わないで……。
緑川：Aにとって吹雪はそんなに大切な人なんだね…。でも俺も負けないよ？もちろん今の話は言わない約束！
A：ありがとう…。
？？：やはりそうだったか。
A：鬼道？！
鬼道：雪森財閥とは有名だからな。俺の父が雪森財閥の社長と話したことがあるそうだ。だがその時子どもはいないと聞いていた。
捨てられていたということだったんだな
だがお前を見た時から、そんな感じがしていたんだ。すまんな、きこえてしまったみたいだ。
A：鬼道くん…。士郎には……
鬼道：わかっている、そう簡単に話せることではないだろう。俺の中だけにしまっておく
A：ありがとう…
緑川：でもさ、無理はダメだからね！俺たち仲間なんだからさ！いつでも助けるよ！
鬼道：緑川の言う通りだ。
私はドクロマークを包帯で隠し、緑川と鬼道と一緒にみんなの元に帰った。
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作者名：りんご飴 x他1人 | 作成日時：2015年4月14日 7時
