くまさん(病)@3

@113(大) ページ14

とにかく、迷惑と心配をかけた事を謝って、もう仕事も絶対に休まない事を誓った。

亮ちゃんは、かなり納得のいかない顔をしてたし、村上くんと安も戸惑ってたけど、でも、もう大丈夫。心配も迷惑もこれからはかけない。かけたくない。みんなで、関ジャニ∞でとにかく仲良くしていたいだけ。それだけだから。

いつもの席について何となく顔を上げると、いつまでもぽかーんと立っているすばるくんと横山くん。

「どうしたん？すばるくん、横山くん、今休んどかな今からバンドリハも、ダンスも立て続けやで〜」

それだけ言って、俺と亮ちゃんが1番何も準備していないのを思い出してカバンの中から携帯を取り出したり、お茶を出したり。

横目ですばるくんと横山くんが席に着くのが見えて、ほっと安心した。

これでなにも無かった事になればいいと本気で思った。

しばらくして扉が開き、「2人ずつ衣装合わせお願いします〜。」とスタッフさんの声がかかった。

あ、はい〜と村上くんと丸。いつも大体同じセットで動く。きっとこの次に横山くんとすばるくん、最後に残る3人が移動する。

村上くんと丸が楽屋から出て、しばらくして２番隊も出て行った。
途端に、亮ちゃんが立ち上がり、「どうゆうことなん。」と一言。

「え？どうしたん、亮ちゃんそない怒って。」

まぁ、大体分かってはいる。でも、俺は大丈夫やって、ただそれだけやねん。

「とぼけんなや、さっきの謝罪。なんなんあれ。まるでお前が悪かったみたいな。」

安も苦笑いで亮ちゃんを止めに入った。

「まぁ、亮ちゃん、大倉にも考えがあるやんか、な、？」
「考えも何も、俺が迷惑かけたやんか、謝るのが当然とちゃう？」

安が庇って言ったのは分かったが、なんか、策略っぽい言い方をされたのが嫌だったのか、無駄に突っかかった言い方をしてしまった。

「はぁ？ほんまいい加減にせぇよ！！安がどんな気持ちでお前の事見とったか分かっとるんか！！おい！村上くんも、俺も！暇やないねん！けど、お前が心配やから、合間縫って、様子見に行って、それをお前なんやねん。俺はキツくないで〜、全然大丈夫やで〜ってメンバーに嘘ついて、俺たちの事もなかった事にして、すばるくんの言ってた事が正しいって。そんなわけないやん。分かってんねん、すばるくんも、全員分かっとんのに、何やねん、お前がそんなんやったら誰も、、どうしたらええねん。」

亮ちゃんは、怒った顔から段々と言葉が弱くなり、悔しそうに唇を噛み締めた。

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