@111(渋) ページ12
大倉と次会ったら謝って、許してもらうのではなく、しっかり気持ちを伝えよう。と、横と昨日、連絡を取っていた。
そして、収録日の今日。
まず、楽屋に入るとヒナが新聞を読んでいて、俺を見て明らかに怒った顔に変わる。
「おはよう。」
「おー、おはよう、、」
「、、あの日、大倉の事攻めたんやって?」
「いや、、攻めたっていうか、攻めた、ことには変わりないねんけど、俺と横は勘違いして「勘違い?なんやねんその言い訳。」
ヒナは新聞を軽くたたんで珍しく睨みつける様に俺の事を見る。
しばらく無言の楽屋が続いた時にガチャっと扉が開いて、「おはよ〜さーん」と丸が現れた。
「おう、おはよう。」
ヒナはスッといつもの顔に戻って丸の方を見た。
「どないしました?しぶやん、座らへんの?」
「あ、、座るで。」
ちらっとヒナをみて座ろうとした俺とヒナの空気感で丸が、あー、と閃いた顔をする。
「もしかして、一昨日?の事?」
とヒナを見るとヒナも何も隠さず、そうや。とまじめに返事をした。
すると、不思議なことに、丸は少し笑いながら俺を見る。
「ふふ、しぶやん、もう反省してんねやろ?多分、大倉は、それ望まれへんと思うで。村上くん。」
俺を見ながら話した後にゆっくりとヒナに視線を移して、な?分かってるやろ?とにっこり笑う。
ヒナもそれを聞きながら、少し不満げに頷いた。
少しまだ気まずい空気の中、各々色々、思う事はあって、きっと同じことを考えてはいるのだろうけど、何も言わずに時間を過ごした。
しばらくするとどんどんメンバーは揃ってきて、横が来た時点で俺と横は隣の席に座りどう大倉に謝るかを控えめに話す。
安もきて、残るは2人、いつも遅刻ギリの2人がまだだった。
40分前、やっと扉が開く、もし、大倉今日来られへんとかやったらどないしよ、絶対俺たちのせいだ
。とネガティヴになったところで扉から顔を覗かせたのは大倉だった。
「おはよぉ〜」
「おはよ〜」
大倉と一緒に亮が顔をだし、各々が挨拶をする中、俺と横は緊張で一言も喋らずにいた。
そして、大倉が全員と挨拶を終えた時、初めて横と目配せをして大倉の前に立つ。
少し緊張した空気が楽屋全体を包んだ。
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こう(プロフ) - 久々の更新ありがとうございました!作者様の無理のないように更新してください! (2020年8月17日 18時) (レス) id: 2754d8d796 (このIDを非表示/違反報告)
おかか(プロフ) - こうさん» コメント当時、お返事が出来ずに申し訳ありません。今もこの小説を見てくださっているかは分かりませんが、楽しみにしていましたという言葉が嬉しくてまだ続けさせていただいています。本当にありがとうございます。 (2020年8月15日 7時) (レス) id: 52798afd06 (このIDを非表示/違反報告)
おかか(プロフ) - みどりむしさん» 体調の心配までしていただいたのに、当時返事が出来ずに申し訳ありません。この長すぎる小説を今も見てくださっているかは不明ですが、このコメントのお陰で続けて僭越ながら続けさせていただいています。本当にありがとうございます。 (2020年8月15日 7時) (レス) id: 52798afd06 (このIDを非表示/違反報告)
おかか(プロフ) - 和貴さん» コメントありがとうございます!このまま更新していいという言葉が多かったのでこのまま続けさせていただきます!無理のない範囲で更新頻度も少しではありますが上げていく予定です。今後もよろしくお願いします。和貴様もコロナにはお気をつけ下さい。 (2020年8月15日 7時) (レス) id: 52798afd06 (このIDを非表示/違反報告)
おかか(プロフ) - ジェイさん» コメントありがとうございます!ご心配ありがとうございます!今までより元気な日も増えましたので、更新頻度も少しではありますが上げていく予定です!このまま更新していいという言葉が多かったので、このまま更新させていただきます!今後もよろしくお願いします! (2020年8月15日 7時) (レス) id: 52798afd06 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おかか | 作成日時:2018年9月20日 10時