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@59(錦) ページ9

分かってた。大倉が思ってもない事を勢いだけで言ってしまった事は。
でも、それに対して、村上くんみたいに言葉を返せるわけでも、章ちゃんみたいにハグとかで慰めてやれるわけでもなくて、、俺には何にもできなくて、ただ、あの空気が嫌で、何もできない自分が嫌で逃げてしまった。
結果、今きっと大倉はめちゃくちゃ自分を責めていると思う。でも、どうすれば正解なのかが全然わからなくて、歩きながらひたすら考えた。

家について、カバンを漁ると携帯が光っているのに気づいた。

「…もしもし?」
「あ、亮か?今どこや、大倉ん家まだ近いんか。」
「え?近くないで、もう家ついとるよ。」
「そっか、悪いけど、もっかい大倉の家行ってくれへんか。なんか、やばそうやったから。」

へ?やばそうってなに??

「…どゆこと??」
「なんか今電話あってん、亮ちゃんを傷つけたとかなんとか俺が悪い最悪や言うてわんわん泣いた後にひーひー言うとったんやけど、大丈夫か?言うたら電話切れてもうて、とにかく、俺も安も抜けられへんから、大倉も亮も、夕方から仕事やろ。頼むわ。」

そう言って電話を切られた。

そんな、泣かへんでもええのに。なにやってんねん。大倉。

急いでタクシーを拾って大倉の家に戻った。
また、大倉に開けてもらわな。電話をしようと履歴を見ると、大倉から何件も、電話がかかっていた。

「俺のせいや。」

すぐに掛け直して出てくれるのを待つ。

プルルルル プルルルル


「…も、しもし、、りょちゃん、、ごめ、俺、はぁ、けほ。ごめん、」

「ええから、とりあえず、開けて、部屋入れてや。大倉は悪くないで。電話出られへんくてごめんな。大倉、大倉のご飯食べたい。」

返事はないまま柵が開いた。
急いで大倉の部屋の前まで走る。
チャイムを押すと、涙をポロポロ落として、ゼェゼェしてる大倉がドアを開けた。

「りょ、ちゃん、、げほ、ごめ、、ごめん。」

そう言って少しフラッとする大倉を支える。

「分かってるよ、ごめんな、俺こそ逃げたかっただけやねん。大倉が勢いだけで言ってしまったって分かっとった。でもなんて返したええんかわからんくて、ごめんな。」

「…りょちゃん、ごめん、、」

カクンと膝から崩れ落ちた大倉。
急いで抱え込んでとにかく部屋の中に入った。

「大倉!!大倉!?あっつ。」

おでこを触ると完全に熱。しかも結構高そうだった。

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いおり(プロフ) - 続き嬉しいです。 (2018年9月20日 8時) (レス) id: 0a45d4f0a2 (このIDを非表示/違反報告)
ことり - 一番好きです!頑張ってください (2018年9月16日 9時) (レス) id: 3ca8ebf952 (このIDを非表示/違反報告)
ちほ - はじめまして。更新ありがとうございます。最終話、メンバーの皆さんいい方向で終わるように願っています。 (2018年3月15日 15時) (レス) id: 1a24a66dca (このIDを非表示/違反報告)
くらら - 更新いつも楽しみにさせてもらってます (2017年12月12日 18時) (レス) id: e570740c87 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おかか | 作成日時:2017年8月12日 8時

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