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@99(錦) ページ49

大倉がまた、いつものように気を失った。
気を失ってからも暫くは息も少し苦しそうだったけどすぐに穏やかになった。
残ったおつまみ、飲み残したお酒を片付けながら考えた。

すばるくんが起こった時、真っ先に言い返すことができなかった。
ずっと大倉の事見てきたのに。
ずっと隣で大倉の辛さ共有してきたのに。

すばるくんに反抗するっていい事なのか?と保身に走ってしまった。そんなのせこい狡い。
もし、安があの時一緒に居なかったら?大倉の味方は誰も居なくなってた。
ずっと安が一緒にいるわけじゃない。
すばるくんが悪いわけでも大倉が悪いわけでもないのに、、

「ん、、、やす、、あ、ごめんな?」
「大倉。よかった、水、のむ?」

大倉が起きて久しぶりに見たあの顔。
しっかり開いてないまだ苦しそうな目。
また今にも過呼吸を起こしそうな口呼吸。
なのに、また、笑ってた。あの俺が気づいたばっかの頃みたいに、周りの為の笑顔。

「大倉?まだ苦しいか?」
「、、だいじょぶ、、はぁ、、、みんな、は?」
「今日はもう帰ってもらったで。村上くんも元気なって、また、明後日な〜大倉によろしく〜ゆうとった。」

そう伝えると、少し寂しそうに笑って「そっか、迷惑かけてごめんね。」とゆっくり言った。

安が水を持ってきて大倉を起こそうとする。うまく力が入らないみたいでほとんど介護のように起きた。

「ごめ、、また、めいわくやな、、」
「何言ってんねん、迷惑やなんて思わへんって、何べんも言っとるやろ。」

大倉は安に少し怒られたが、ニコッと笑ってありがとう。と水を飲む。

「あと、嘘ついて笑わんでええよ。無理して笑わんでええよ。大倉?まだ、苦しいんやろ?心がざわざわしてるんやろ?」
「え、、、?ふふ、そんなこと、、、はぁ、は、、ん、、はぁ、はぁ、、は、、は、、っ、、」

無理に笑おうとした大倉はコップを持つ手を異常に震わせて意識を飛ばしそうに目をチカチカさせた。

「大倉!!?大倉!おい!!」
俺は焦って名前を呼びながら大倉の元に駆け寄った。
大倉の持つコップを安が取り、手を握ろうとするとそのまま前のめりに倒れ、安が抱きしめる形になって意識がなくなった。

安はびっくりした顔で俺を見て、「こんな事あった?」と確認をとるが、こんなに酷いのを俺も見たことがない。


本当に驚くほど、大倉は震えていた。

安はそのままソファに寝かせて様子を見るが呼吸が整う様子はなかった。

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いおり(プロフ) - 続き嬉しいです。 (2018年9月20日 8時) (レス) id: 0a45d4f0a2 (このIDを非表示/違反報告)
ことり - 一番好きです!頑張ってください (2018年9月16日 9時) (レス) id: 3ca8ebf952 (このIDを非表示/違反報告)
ちほ - はじめまして。更新ありがとうございます。最終話、メンバーの皆さんいい方向で終わるように願っています。 (2018年3月15日 15時) (レス) id: 1a24a66dca (このIDを非表示/違反報告)
くらら - 更新いつも楽しみにさせてもらってます (2017年12月12日 18時) (レス) id: e570740c87 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おかか | 作成日時:2017年8月12日 8時

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