@49(村) ページ49
珍しく、ほんま珍しく静かな方が1人。
まぁ、熱あるんやったら仕方ない。なるべく話も振らないように、スタッフさんにも一応、体調が悪いと伝えてあるから大丈夫やろうけど。
いつもの様にゲストの紹介をして、できるだけ丸には振らない様に、でも不自然にはならない様に。
今日はたぶん丸のカバーをしたい気持ちが強いのだろう。大倉が前に前に出てくる。
ありがたいけど、こいつも検査入院大丈夫やったって言うても心配には変わりない。
「丸山さんってこんなに静かなんですね!テレビで見るといつものよく喋っているイメージでした!」
ゲストの方が今1番触れてはいけない所に急に触れてきた。
「こいつテレビでもたまにオフになるんですよ〜!あははは〜」
と大倉がすかさず返してきた。そして、丸もあははちゃうで〜と少し作り笑い。
大倉は、周りをいじったり、自分を下げたり、笑いのきっかけや、空気を変えたりするのが上手い。
普段、あまり喋らないが、もしかしたら1番アドリブが上手いのは大倉かもしれない。
それからは、丸がキツそうな顔をしていればメンバーそれぞれこっそり話しかけたり、少し余裕がありそうであればいじったりした。
どうにかこうにかみんなで丸をフォローして、収録をおえた。
「みんな、ほんまにごめん。ありがとう。みんなが同じメンバーでほんまによかった。」
楽屋に入るなり、ソファーに崩れた丸は、キツそうにとにかくお礼を言ってきた。
「あはは〜ほんま、7人もめんばーおってよかったわ!」
と横もすばるも笑っていた。
その横で亮と安はなんだか少し作り笑いをしている様に見えた。
「あれ?大倉は?どこいったんあいつ。」
「ほんまや。便所か?」
大倉の話が出た瞬間、あからさまに焦る亮。
「亮。大倉どこいったか知っとるやろ。」
「…トイレ。」
なぜか下を見ながら言う。安は横からお腹、痛いみたいやで〜〜とさっきの焦った顔ではなく、普通の顔でそう言った。
「…安と亮ちゃん、、大倉の事でなんか黙ってる事あるんやないの?なんかおかしいで。」
静かにソファーに横になっていた丸が珍しく真面目な顔でそう言った。
安と亮ちゃんは顔を見合わせて、
「俺たちはなんも知らんけど、なんかあったら大倉から報告があると思う。」と。それだけ言って帰りの準備をし始めた。
なんや、なんかあったらって、それじゃ遅いやろ。
大倉いつ帰ってくるんや。
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さき(プロフ) - 面白いです。続き楽しみにしてます! (2017年6月27日 20時) (レス) id: 9de58ac01e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おかか | 作成日時:2017年6月26日 7時