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@43(錦) ページ43

まずい。大倉が仕事の事を思い出しそう。撮影は17時から。あと5時間もある。どーにか気をそらさな。

「あ、そういえば、5日後の7人での撮影は間に合うん?」

章ちゃんが今1番言ってはいけない仕事の話を出してきた。終わった。さすがに大倉も思い出したようだ。

「あ、、けほけほっ、今日、撮影や、、っ、17時、、やっけ。」

そう言いながらスケジュールをチェックする大倉。
驚いた顔で、信じられへん。と言いたげに俺を見てくる章ちゃん。

「は?大倉?なにゆうてるの。撮影?行く気なん?馬鹿?」
「そ、んな、、ふふ、けほ、大丈夫やって、けほけほっ、げほっ、、」
「どこが大丈夫なん?お前全然わかってへんやん。自分の状況。これで行っても迷惑かけるだけやで完璧に。わかるやろ。自分昨日、意識失ったんやで。過呼吸って、いつなるか分からへんやん。自分で。なったらどうするん、ましてや、取材どうすんねや、」

珍しく本気の説教をする章ちゃん。
悲しい顔をした後に、ムカついた顔をする大倉。

「けほっ、でもな、、げほけほ、仕事、に、穴開けたないくないねん、、っ、はぁ、安が言ってる事も、げほけほけほ、、う、げほ、ふぅ、、はぁ、」

喋る度にきつそうで、結局手で口を押さえ、喋らなくなってしまった。

「ほら、みてみぃ、今の自分。これで取材受けれる訳ないやん。喋れてないんやもん。分かるで、大倉が言いたいことは、でも、無理して体調余計悪くなって、また迷惑かけて、仕事できんくなって、またファン悲しませるんは違うやん。プロ意識ないんか、今の仕事だけとちゃうんやで、もっと、これから先も、ずっとずっ 「章ちゃん!!!もう、わかっとるよ、大倉も、大倉もわかっとるけど、」

章ちゃんの言葉を聞きながら静かに涙を流して、下を向く辛そうな大倉。
見てられなくて、章ちゃんを止めると、はっとした顔をして「大倉、ちゃうで、心配で、」と大倉の顔を除きこもうとする。

「ぐす、、う、けほ、、大、じょぶ、、げほ、、うっ、く、、ごめ、」

泣きながら、章ちゃんが伸ばした手を払った大倉。章ちゃんも、少し傷ついた顔をしてごめん。とゆっくり手を引っ込めた。

「、、けほ、げほっけほ、、マネ、ジャーに、、はぁ、、ぅっ、、連絡、、」

そう言って携帯と点滴を持って少し胸を押さえながら病室を出て行った。

「章ちゃん、分かるで、言いたい事、でも大倉も焦ってると思う。」

そう言って章ちゃんが頷いた所に大倉が戻ってきた。

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さき(プロフ) - 面白いです。続き楽しみにしてます! (2017年6月27日 20時) (レス) id: 9de58ac01e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おかか | 作成日時:2017年6月26日 7時

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