@42(大) ページ42
何故かわからない涙と、泣き止ませる気のない安のせいで呼吸が苦しい。
「うっ、ぐすっ、げほげほげほ、、、っく、ふ、けほ、げほ、、、っ、、はぁ、、はぁ、はっ、ぁ、はぁ、う、ぁ、、、」
ああ、これなんか懐かしい気がする。心配かけてまう。
「え、ちょ、大倉!?大倉!落ち着いて、大丈夫か!なぁっ、ちょっと亮ちゃん!!大倉が、過呼吸!!」
「はっ、はっあ、ぁ、はぁっ、や、すっ、はぁはぁは、だい、、っ、じょぶ、っ、はぁはぁはぁ、」
「大倉!!大丈夫ちゃうよ!全然!大倉!ナースコール!枕元にあるから!!」
安と亮ちゃんがめちゃくちゃ慌ててるのがわかる。苦しいけど、手ぇ伸ばせるほどの力入らへんねん。正直、携帯持つのやっと。
これ、携帯落とす前に切っとこ。
「げほ、げほけほけほ、はぁはぁ、あ、はぁ、、っ、ごめっ、、うっ、、けほ、、はあ、き、るな。心配、はぁはぁは、あ、、っ、、あ、、ふぅ、けほ、せ、んで、あ、はぁ、は、」
「は!?まって!大倉!切らんと《ブツッ。》
切った後ももちろん呼吸はすぐは整わないし、めちゃくちゃ折り返しかかってくる。
でも、もう結構限界で、携帯がカシャンッと音を立てて地面に落ちた。
そう。この力の入らない感じと、今どうすれば良いか分からないこの感じ。どないしよ。寝たら治るんやけど…
いろいろ考えたが結局疲れて眠ってしまった。
「……んっ、」
「大倉!!大倉っ!!!よかった、なんでお前ナースコール押してないねん!電話切るし!ほんま信じられへん!、」
起きると安が泣きながら抱きついてくる。腕を見るとまた新しい点滴。
「、、っ、けほ、、、ごめ、、これは、、?」
「へ?どれ?あ、点滴?ブドウ糖やって。大倉まだ力入らへん?水とか飲むとかゆうてな。」
なんで力入らへん事知っとるんやろ。ブドウ糖ってどんな時にやるんやっけ。
「ただいま〜。あ、大倉起きとるやん。よかった…大丈夫?しんどくない?安、めちゃくちゃ心配しとって、電話切られた後、病院に電話かけてくれたんやで。」
「そ、なんや、、、っ、、ありがと、んんっけほ、」
安はニッコニコしながらええの、こんくらいと俺の頭をぽんぽんと撫でた。なんか恥ずかしいわ。
なんてほのぼの過ごしていると、ふと時間が知りたくなって携帯を見る。もうすぐ12時になるところだった。
「、、りょ、ちゃん、今日、、なんか、、」
「え、あ〜、なに?」
亮ちゃんは分かりやすく嫌な顔をして目をそらし始めた。
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さき(プロフ) - 面白いです。続き楽しみにしてます! (2017年6月27日 20時) (レス) id: 9de58ac01e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おかか | 作成日時:2017年6月26日 7時