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@41(安) ページ41

亮ちゃんから話を聞きながらめちゃくちゃ辛くなったし、めちゃくちゃ悔しかった。
1番近くにおったのに。なんも気づかへんかった。俺は大倉の何を見とったんやろ。いつも笑ってるからいつも元気なんて、そんなわけないのに。

「でもな、大倉も気づいてへんねん。自分のストレスとか、体調とかに。だから、今は自分の事攻めるのやめよう。そんな険しい顔しとったら、大倉がまた無理な笑顔作っちゃうで。章ちゃん。」

俺そんなに険しい顔してた?大倉はきっとニコニコ笑って「安〜どうしたん。珍しいやんそんな顔。」なんて言って話を聞いてくれたりするんだろうな〜。…大倉って気ぃつかいなんやな。当たり前に周り見てくれてて気づかれへんかった。

「あ、大倉から電話や。ちょっと待ってな、章ちゃん。」

そう言って電話をとったは良いが、慌て出す亮ちゃん。どうしたんやろ。亮ちゃんのそばに行って電話越しの音を聞くと、酷く咳き込みながら、無理矢理喋ろうとする大倉の声。
亮ちゃんはパニックで全然やし、無理矢理電話を奪った。

俺に変わるとまだ少し咳き込んでるが、軽く深呼吸をしてどこまで知っているのかと、聞いてきた。
後ろで心配そうにしている亮ちゃんに大倉が落ち着いてきている事を伝え、大倉には、俺が今日亮ちゃんに聞いた全てを話した。
亮ちゃんが泣いていたという冗談も少し笑いながら話したが、大倉からそこに対しての反応は無く、黙り込む。

「泣いてへんよ!!大倉ごめんな〜、約束守れんくて」

亮ちゃんが後ろから少し大きめな声で謝罪をしているのも反応がない。なんか、気のせいかもしれないが呼吸が少し荒くなって聞こえた。
もしかして迷惑とか考えとるんかな。

「大倉?俺、迷惑やって思ってへんし、心配はしとるけど、大倉の事大好きやから心配すんねんで。てか、メンバーやねんから、心配させてや。」

咳き込みながら何故か謝ってくる大倉は、泣いていた。

「大倉?どした?え、なんか俺、ごめん」
「んっ、けほげほっ、、うっ、ぐす。ごめ、ちゃう、、っ、、わからへん、、げほっ、俺、なんで、泣いとるんやろ、、ぐすっ、げほっ、」

泣きながら、ふふ、ごめんなぁと笑う大倉。
今すぐ大倉のそばに行ってギュッてしてあげたい。なんで大倉がこんな辛い思いせなあかんのやろ。

「大倉、泣きたいときは泣いてええねんで、ごめんな、気づかれへんで、たくさん我慢とかしとったよな。みんながおるで、大倉、頼らな。」

亮ちゃんは嬉しそう顔をしていた。

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さき(プロフ) - 面白いです。続き楽しみにしてます! (2017年6月27日 20時) (レス) id: 9de58ac01e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おかか | 作成日時:2017年6月26日 7時

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