@40(大) ページ40
「…んえっ、けほっげほけほけほ、、っ、ん、げほっ、」
ん?病院だったや…何時やろ…携帯どこ?
携帯を探すために身体を起こす。
胸のところに筋肉痛のような痛みとチクっとした痛みが響いた。
「…って、痛い…げほっ、げほげほ、っ」
咳しても痛いし、もう。
少しイライラしながらサイドテーブルにあった携帯を見ると00時前。もうすぐ日付をまたごうとしていた。
一件の通知。亮ちゃんからのLINEだった。
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大倉〜。大丈夫〜?起きたかな〜、
今から章ちゃんとご飯行ってきます。何かあったら連絡してな。あと、約束守れないかも…ごめんなさい。
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え?なに?約束守れないって、どゆこと?
急いで電話をかける。病院で電話がダメなのを忘れる程焦っていた。
「あ、もしもし、大倉?体調どう?大丈夫?」
「亮ちゃん!、、っ!う、げほっ、けほけほげほっけほ、、あっ、や、くそくっ、、けっほっ、」
「お、大倉!?落ち着いて、何?慌てないで話して。水!水ないんか!水!!」
電話越しにめちゃくちゃ慌てている亮ちゃん。でも、そんなことより俺は安にこの事がバレるのが嫌で、喋ろうとすると、咳が出て胸が痛む。
そんな悪循環が続いている時に。
「大倉?大丈夫?深呼吸できる?あ、肺炎ってできひんのかな。」
ゆっくりとした安の声。
うわ、最悪や。もう安に伝わっとるやん。どーなってるんやろ。どこまで伝わってんねやろ。
もうバレている事がわかるとなんとなく落ち着いてきた。
「けほっ、げほげほ、やっ、す、、はぁ、んんっ、けほっ、亮ちゃんから、、どこまで、聞いたん、」
あ、落ち着いたみたいやでとここに向けてではない安の声。
「大倉ん家で飲んだ後の大倉の話と、その後から今までの話聞いとるで、原因も。ごめんな、僕が無理やり亮ちゃんに言わせたんよ。亮ちゃん泣くほど嫌がってなんやけど、俺が聞きたかってん。」
泣いてへんよ!!大倉ごめんな〜、と後ろから亮ちゃんの声。
そうか、もう安、全部知っとるんや。どないしよ。俺、またメンバーに心配かけてまう。心配も迷惑もかけたないのに。
「大倉?俺、迷惑やって思ってへんし、心配はしとるけど、大倉の事大好きやから心配すんねんで。てか、メンバーやねんから、心配させてや。」
「んっ、、けほっ、げほげほげほ、ごめん、けほっ、、っ」
気がつくと涙が出ていた。なんでやろ。
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さき(プロフ) - 面白いです。続き楽しみにしてます! (2017年6月27日 20時) (レス) id: 9de58ac01e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おかか | 作成日時:2017年6月26日 7時