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@31(錦) ページ31

いや、コーンスープしか飲んでへんやん。
お腹いっぱいってなにを食べてそれをゆうてるんや。こいつ。

そんな困った顔で笑うなや。

「いつもそんな感じなん?ご飯。ちゃんと食べた方がええで、お前今、ものっそい軽いで。」
「いつもはちゃんと食べてんで〜〜亮ちゃんと笑ってたらお腹いっぱいなってもうたwww」

あとで食べるし〜〜とヘラヘラ笑いながら水飲む?と可愛く聞いてくる。
ええよ。とゆうと、そう?と少し口を尖らせながら片付けて隣にくる。
あの大きな身体を小さくしてお山座りしながら携帯をいじる。

こいつなんぼ可愛いねん。男らしかったり、気遣いやったり、可愛かったり。
ずるない?こいつ。せこいわ。

なんて思っていると急に立ち上がり急いでどこかに向かう大倉。

ガタンッ!!ドンッ!!!
大倉が向かった方からすごい音がなる。

「大倉〜〜?なにしてんの?お前どんだけ慌ててんねん!」

笑いながら声をかけるが返事がない。そのあと何度か名前を呼んだが返事が一切なく。さすがに心配になり覗くと洗面台の下で口を押さえて目をぎゅっと瞑る大倉。

「は?大倉?、なにしてんねん!大丈夫か!?」
「う、、ん、ぁ、、けほげほぇほ、」
「いや、なにがうんやねん。大丈夫やないやん。何?吐きそう?」
「ぁ〜、、はぁはぁ、げっほけほけほけほ、は、はぁ。」

返信ができないのか一瞬目を開け、そのあとすぐぎゅっと瞑る。首を横に振って瞑った目尻から涙が溢れて来た。

「はぁはぁ、はあはぁ、、、んっ、く、げほ、」
「息止めんな。大丈夫やから。迷惑ちゃうよ。頼る約束したやん。」

手でぎゅっと強く口元を押さえてるのを見ると息を止めているように見えた。
大倉はずっと首を横に振りながら絶対に手を離さない。

「大倉!!お願いやって、、なんで我慢するん?」
「、、はぁはぁはぁはあはあ、あ、げほげほけほげほ、げほ、げほ」

やっと手を離したと思えば荒い息をしたあと
浮き上がっていた上半身がガクンと地面に転がった。胸を押さえながら激しく咳き込み、そのあと
ゼェゼェと肩を上下しながら風邪の時の様な息の荒さになった。

さすっていた大倉の背中がどんどん熱くなっていく。

「大倉?熱測ろう。体温計、、」
「ゼェゼェ、ゼェ、、、はぁ、あ、大、じょぶ」

急に起き上がろうとする大倉。洗面台を掴み思い切り立ち上がるが目をパチパチさせながら倒れて来た。

「はぁ!?馬鹿か!立てるわけないやろ!」

急いで支えてなんとか耐えた。

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さき(プロフ) - 面白いです。続き楽しみにしてます! (2017年6月27日 20時) (レス) id: 9de58ac01e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おかか | 作成日時:2017年6月26日 7時

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