自.殺少女 ページ4
・
屋上に独りで立つ僕。
目の前を過ぎていくのは風。
君も僕も
これからは、幸せになれるでしょう。
死にたい
僕はそんな言葉を繰り返してさ。
生きたい
僕はそんな言葉にすがりついてさ。
頑張って生きろよ
そんな言葉も痛くてっさ。
死んじゃえ
そんな言葉も響かなくてさ。
手首の傷、
増えていって
幸せは
減っていって
まだまだ僕には人生があるかもしれない。
だけどでもその人生を生きることに意味があるの？
毎日殴られて蹴られて笑えなくなって
いつの間にか身体はボロボロで汚くて。
皆は離れていって。
明日も生きなきゃいけないのか。
屋上の下で笑う君。
幸せそうに詠いながら。
僕は 僕は
これからも、幸せになれるでしょう。
怖いの
気が付くと呟いててさ。
大好き
いつの間にか言えなくなってさ。
まだ幸せはあるのさ
そんな言葉が鬱陶しくってさ。
わかんない
そんな言葉が渦巻いててさ。
腕の傷も
増えていって
楽しさが
減っていって
確かに僕はこれからも笑えるかもしれない。
だけどでもその笑顔は心からの笑顔なの？
毎日身体を傷付けて泣けなくなって。
いつの間にか心は醜くなってて。
僕は壊れていって。
明日も笑わなきゃいけないのか。
君の笑顔も。
僕の心も。
苦しめちゃって。
明日こそは、笑えるはず
僕はいつまでそのコトバを
信じて生きなきゃいけないのか。
明日がまた来て僕を苦しめて潰してさ。
だけどでも僕は何で生きているんだろうか。
毎日幸せを夢見て歩もうとしてもさ。
いつもいつも苦しみに囚われてさ。
君は詠い続けて。
昨日も
今日も
明日も
僕はこんな毎日でも生き続けて叫ぶんだ。
『明日こそ愛されますように』
続く
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