玉狛第零隊【天羽月彦】

第２６話 ページ27

【迅side】

「何故隊長をあんな逆撫でするようにいったのですか。迅。」

「鎮樹。君も見ていて思っただろ？あの闘い方は……自分の命を粗末にする闘い方だ。例えトリオン体でも、死ななくてもあんな闘い方をされていたら見ているこっちがひやひやものだしね。」


俺がそう言うと鎮樹は「確かに…」と言う。


「あいつはまだ昔の事に負い目を感じてる。だから刺されても何もやり返さなかった。あの時は本当に…天羽に助けられた。天羽があの時…。」


俺の体は自然と俯く。


「負い目を感じてるのは……隊長だけじゃないでしょ？迅、貴方も負い目を感じてる。あの時、俺が見逃さなかったら……って。貴方が悪いんじゃないんですよ。」


鎮樹が言っていることは全てあっていた。

そう。あの時、俺が副作用(サイドエフェクト)を見逃さなかったら、誰も死なずに琥珀達もコンビを解消することもなかった。


「違いますよ。どっちにしろコンビは解消してた。何故なら…俺が隊長を引き抜くからです。」

「は？」

「あれ？知りませんでした？零隊は隊長が作った訳じゃありません。俺が誘ったんです。あれは中々の闘いでした……。」

「って言う事は鎮樹が琥珀を誘ったから琥珀はS級止めてA級になったわけ？」

「まあ、そうなりますね。でも……結果オーライでしょ？」

「はっ、はっはっはっ！！そりゃそうだ！鎮樹…お前も以外と面白いな！」

「それ……褒めてるんですか？」

「勿論！」


＊￣・￣＊￣・￣＊


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………早くこの過去編的なもの終わらせてほのぼのさせたい…。

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