経緯 きゅう ページ10
プルル_プルル______
私の電話がなった。画面は非通知、の文字。私は悩んだ末出ることにした。
「もしもし？」
『おお！その声は太宰か！』
「……乱歩さん？」
電話の相手は今、探偵社総力を上げて探している江戸川乱歩本人だった。
『そっちが心配していると思って電話を掛けたがまさか太宰に通じるとは…』
「えぇを私も乱歩さんから電話が来るとは思ってもみませんでした。」
『始めに云っておくけど、僕の携帯の充電はキレた。電話を掛けても意味無いよ。』
横を見てみると必死に乱歩さんに電話を掛ける国木田君。其れを見て思わず私は笑ってしまう。
「大体予想は出来ていました。乱歩さんはそう細かく充電するタイプではありませんし。」
之はきっと社長も気づいている事だろう。なのに社長も私も敢えて云っていない。
『だろうね。それで本題なんだけど……ボクは当分
「と云うと？」
『此方に面白そうな子が一人いるんだ。連れて帰る予定だから社長に云っておいてよ。』
面白そうな子が、か。きっと異能力者なんだろう。新たな仲間が増えるのか。
「分かりました。大体いつ頃お戻りに？」
『んー。早くて明後日。遅くて……5日後とか？後、入社試験は僕の方でやっておくから。』
「分かりました。社長に伝えておきますね。」
『うん。じゃ、また。』
そう云ってキレる電話。思わず私は微笑んでしまう。決して隣で叫んでいる国木田君が面白いとかじゃ無いよ？
取り敢えず、社長に報告しとかないとね。
＊￣・￣＊￣・￣＊
江戸川乱歩→まさか電話に太宰が出るとは！？国木田じゃなくて佳かった(切実)
太宰治→大体予想は出来てた。乱歩さんに彼処まで云わせる彼(賢治君)に興味津々。
国木田独歩→相も変わらず乱歩にプルルル
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作者名：フ瑠ラン | 作成日時：2018年3月12日 0時
