〜SNOWY CRYSTAL SIX〜 ページ8
太宰side
私と花圃ちゃんが会ったのは私がマフィアから逃げている所だった。
「ハァハァ。やっぱりマフィアは相手にするものじゃないみたいだ。これじゃきりがない。」
マフィアに追われ気を抜いているのところに深手を負ってしまった私。正直言って走るのも辛かった。
「此方に向かったぞ!」
「今、あの人は深手を負ってらっしゃる!」
「くくっ。太宰。この俺が直々に殺してやる。」
………中也。君、しつこいよ。さて、中也までいると来た。これはどうするか。生憎ここは倉庫。障害物が多いからそれを使って……。
「あれ?こんなところで何しているの?」
「______ッ!」
上から声がした。ソプラノに近いアルトの声。上を見てみると倉庫の上に座って足をブラブラさせている少女。
「嗚呼。貴方、あれに追われてるのね?またポートマフィアなんてめんどくさい者に追われて……。まぁ、いいよ。助けてあげる。」
「は?」
「いいじゃない。私を利用すればいい。ね?ポートマフィア“元”幹部、太宰治さん。」
………私の事を知っていて助ける、なんて面白い。えぇ。利用してあげるよ。君を。
「最後に質問一ついいかな?」
「どうぞ。」
「何故私を助けようと?」
少女はふふふっ、と笑う。何が面白いのだろうか。
「それが……私の座右の銘だからよ。私の座右の銘は“困っている人がいたら絶対に助ける”。貴方は今、困っているでしょ?だから助けるの。」
「そうかい。面白いね。君は。また会うことがあったら是非私と心中してくれないかな?」
「お断りさせてもらうよ。私はまだ、死ぬ気はないからね。」
「そうか…それは残念。………ありがとう。」
私は後ろを振り向かず走った。敵は全員少女が受け持ってくれるらしい。
「………お誘いを断った筈なのにお礼言われちゃった。本当…面白い人。」
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フ瑠ラン(プロフ) - 二代目北斎さん» すみません!教えてくださってありがとうございます! (2018年2月25日 13時) (レス) id: ee34a8d56c (このIDを非表示/違反報告)
二代目北斎(プロフ) - オリジナルフラグを外し忘れてますよ。 (2018年2月25日 9時) (レス) id: 94827244c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:フ瑠ラン | 作成日時:2018年2月25日 5時