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第壱幕 世界 ページ3



「一葉」

「はい!師匠!!」


半井(なからい)桃水(とうすい)。私に此の世界で生きていく術を教えてくれた師匠である。私の尊敬する人物であり掛け替えのない家族。

師匠の元へと走って行くと師匠は私を一撫でして云った。


「お前もそろそろ世界を見てもいい年頃だ」

「師匠、私は未だ師匠から離れたくありません」


世界を見る、即ち「私から離れ、沢山の人と触れ合え」と云う意味だ。私は思ったことを師匠に伝える。師匠は唯「そうか」と嬉しそうに顔を綻ばせた。


「お前にそう云って貰えると嬉しいな」

「師匠は私の家族。だから当たり前ですよ」


師匠はちらっと時計を見た。すると外套(コート)を羽織り、私に云った。


「買い物に出掛けて来るがついてくるか?」


私は師匠の言葉に大きく頷いた。

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作者名:フ瑠ラン | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2018年8月9日 3時

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