暗殺８日目 ページ8
結局あの後藍海さんは殺せんせーの授業を聞くこともなく帰ってしまった。次に会ったのはテスト日だった。
テストは全敗。急に範囲が広がりその知らせを受けていなかった僕達はいい点数なんて取れなく殺せんせーも僕達も落ち込んでいた。
「にゅやっ！！」
急に殺せんせーが大きな声を出したかと思うとカルマ君と藍海さんがナイフを投げていた。
「いいの？顔向けできなかったら俺が殺しに行くのも見えないよ？」
「デカイ的なんだから少しぐらい気を張っとかないと……殺すよ？」
カルマ君と藍海さんの手元には答案用紙があり殺せんせーにそれを見せた。
カルマ君は数学が100点で藍海さんは理科と社会が100点、後は全て90点代だった。皆が答案用紙を見て感嘆の声をあげる。
「「私(俺)問題変わっても意味ないし」」
カルマ君と藍海さんは声を揃えて言う。
「俺はこのクラス出るつもりないよ。前のクラスよりも暗殺の方がよっぽど楽しいし」
「……あんたは私が殺さないと色々と気がすまないから。ま、消えても別にどうでもいいし興味もないけど」
「か、カルマ君…聖さん……！！」
ダラーと涙を見せる殺せんせーに嫌な顔をする藍海さん。
「大人が泣くなよ…気持ち悪い……」
「聖さんが漸くクラスに来てくれようと……」
「そっちかよ！！」
藍海さんが殺せんせーに突っ込むとカルマ君が藍海さんに問う。
「なんで学校に来る気になったの？」
「……怒られたから…」
「親に？」
「……いや、何でもない」
「気になるな〜」とカルマ君は言うが深くは追及しないカルマ君は何だかんだ言って優しいと思う。こうして藍海さんがクラスメイトの仲間入りをした。
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