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暗殺3日目 ページ3

「見ていてください」


殺せんせーがそう言うと目の前の大きなドアを開ける。すると部屋には沢山の不良(ヤンキー)がいた。


「へぇここ、不良(ヤンキー)の溜まり場だったんだ。いっぱい(財布)が釣れそうだよ」

「……何も聞かなかったことにしよう」


茅野は隣でカルマが呟いたことを聞かなかったふりをする。その方が色々といい、そう信じて。

不良(ヤンキー)達は殺せんせーに近寄る。思わずカルマ達は身構えてしまうが殺せんせーはそれを止めた。


「タコ助、お前また来たのか」

「はい。聖さんはいますか?」

「奥に座ってるぜ」


まさか学年トップは不良(ヤンキー)なのか、三人の頭にそんな事が過る。いやいや、見てみないと分からない、そう決断をすると不良(ヤンキー)が指を指した方向に足を進めた。

案外不良(ヤンキー)は優しくて聖のいる場所まで連れていってくれた。


「“組長”タコ助とその仲間達を連れてきたぜ」

「……また、来たのか……腐れタコぉぉおお!!」


いきなり飛び蹴りをかます組長と言われた女性。腰ぐらいまである長い金髪の髪の毛ときれいな紺色の瞳、整った顔立ち、スラッとしたモデル体型……組長らしい。


「聖さん、飛び蹴りなんて酷いですねぇ。先生傷つきました」

「そうか、そのまま死ね、帰れ」

「今日はクラスメイトも連れてきてみました」


「話聞け!!」と突っ込んでいる組長(みずき)。茅野と渚は驚いて声もでない。


「「(まさか本当に不良(ヤンキー)だった!!しかも組長(トップ)やってるよ!!)」」

「へぇ、まさか藍海さん不良(ヤンキー)だったなんて知らなかったや」

「……誰だお前ら」


不機嫌そうな顔でギロリと聖はカルマ達を睨んだ。


「赤羽業。席、藍海さんの隣。よろしく」

「茅野カエデです!なんか想像以上だったけど……藍海さんも楽しそうだね!よろしく!」

「潮田渚です。なんか少し…以外だったなぁ……」


一通り自己紹介を聞いたか、と思えば聖は次に殺せんせーを睨んだ。


「……何のつもりだタコ」

クラスメイト(おともだち)を連れてくれば学校に来る気になるかなぁと思いまして」

「余計なお世話だ!」


そう言って蹴りかかる聖。カルマ達の後ろでは不良(ヤンキー)達が泣いていた。

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作者名:フ瑠ラン | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2018年5月17日 0時

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