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暗殺14日目 ページ14

(かおる)――――兄――――は馨李(けいり)――――母――――のことが大好きだった。

けれど母は私を産んだ一週間後に病気で死んでしまったらしい。母は病気だったことを兄にも父にも言っていなかったらしい。

それに悟られないようにも気を回していた、と父に聞いた。私は父に聞いた。『お母さんが死んじゃって寂しい?』と。それを聞いたとき父は一瞬悲しそうな顔をしたが笑いこう言った。


『母さんはなぁ病気で死んじゃったやけど、逆に凄いと思わない?母さん父さん達の前でも元気に笑っとった。全然病気やなんて思わへんかったよ。病気で死んだ、聞いたときは悲しかったけどなぁ父さん達の前でも元気に笑っとった母さん凄い思ったしこれでこそ父さんの惚れた馨李やなって思ったわ!』


父が凄いと思った。正直私は母の顔なんて覚えて無かったし、父にいない、と聞いたときは悲しかった。けれど父は母のことを愛しそして母を亡くした哀しみは私より大きかっただろう。

なのに父は母の死を受け止め元気に笑っていた。父は強かった。それに対して兄は弱かった。

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作者名:フ瑠ラン | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2018年5月17日 0時

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