暗殺13日目 ページ13
何だかんだ言って修学旅行当日。グリーン車に皆よりも先に乗っていると泣きながらビッチ先生ことイリーナ先生が来た。
「…イリーナ先生何で泣いてるの……」
「やっぱり私の味方は聖、アンタだけよ!」
そう言われて腕を引っ張られイリーナ先生の隣に座らせられた。まぁ別に席は何処でもいいんだけど。
「先生、タコは?」
「さぁ知らないわ。死んだんじゃない?」
「それはないでしょ……」
私がそう言うとイリーナ先生は「それより!」と恋ばなに話を持っていこうとしてくるので私はイリーナ先生の言葉を軽く
電車から見た空は酷く澄んでいた。まるで何かが起きる予兆のように。
「いたいた。てっきりサボりかと思ったよ」
「イリーナ先生に捕まってた」
「イリーナ先生?ああ、ビッチ先生ねー」
電車から降り、丁度会った赤羽と話していた。横目で見るとタコが乗り物酔いになったとかいってグダーとしている。ナイフは避けているが。
他には神崎さんが日程表を無くしたらしいく一生懸命探している。
「聖さんはさ何でビッチ先生って言わないの?」
「……何となく」
本当に何となくなんだ。深い意味などは全然ない。初めて会ったとき「イリーナ先生」と呼んだら大泣きされなんだかビックリしたし「ビッチ先生」とも呼べなくなってしまった。そのまま何だかんだで「イリーナ先生」のままやっているわけだ。
今は暗い路地裏?みたいな所にいる。どうやら神崎さんが選んだ暗殺場所らしい。人目につかないし丁度いいところだと私も思う。
「マジ完璧。何でこんな拉致やすい場所歩くかねぇ」
キモい男達がぞろぞろと出てきた。私は警戒態勢になる。
「何?お兄さんら観光が目的っぽくないんだけど」
「男に用はねぇ。女を置いてお家に帰ん……っ!!?」
赤羽が話している男の顔面を掴み地面に叩きつけたと同時に後ろにいたブサ男の腹を私は蹴っ飛ばした。
「びびってるんでしょ?かかってこいよ」
私が挑発すると男達は女だと嘗めくさった奴らが狙いを定めてくる。喧嘩慣れしている私が負ける筈あるわけないのに。
赤羽と共闘しながら男を減らしていくがやはり人数が足りない。赤羽は後ろから鈍器で私は大人数から押さえつけられて動けなくなってしまった。
そのまま私は気絶してしまった。
「聖ちゃん!!」
茅野さんの悲痛な声を聞いて何も出来ないまま…。
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