検索窓
今日:4 hit、昨日:2 hit、合計:1,270 hit

暗殺2日目 ページ2

ピンポーンと家のベルを鳴らす。だが一向に人の出る気配はない。


「…殺せんせー留守じゃないのかな?」

「ヌルフフフ、実を言うと先生、家でお話をしたことはないんです。いつも違うところに聖さんは居ますから」

「「それって家に来た意味ないじゃん!」」


思わず茅野と渚の声が重なる。殺せんせーは「やはりいつもの場所ですか…」と呟いて移動をし始めた。


「殺せんせー、いつもの場所って?」


殺せんせーの呟きを偶々(たまたま)聞いていたカルマは問う。殺せんせーは「きっと皆さんが驚く場所ですよ」と言った。


▲▽▲▽▲


「こ、殺せんせーか、帰ろうよぉ……」


渚の背中にべっとりとくっついた茅野は言った。殺せんせー達が来ていたのは廃校だった。「帰りたい、恐い」と先程から後ろで呟いている茅野やそれに苦笑いを溢す渚、廃校に興味を持っているカルマと反応は多種多様である。


「へぇ、こんな近くに廃校があったんだ。サボり場所に使えるかな」

「だ、ダメだよ!呪われちゃうよ!」


目を赤くして呪いの事に熱弁し始めた茅野を兎に角渚が落ち着かせようとしている。ちなみにカルマは茅野を普通に無視(スルー)していった。


「でも、殺せんせーなんでこんなところに?」

「ヌルフフフ。いるんですよ、ここに」

「なっ、何!?オバケ!?呪い!?」

「茅野、多分話からして藍海さんじゃないのかな……」


殺せんせーは大きなドアの前で止まる。急に何かし始めた、と思えばクオリティの低い変装――――リーゼントのカツラに夜露死苦と書かれた長ラン――――をし始めた。


「な、何してるの殺せんせー…」


ぽかんとした声で茅野は聞く。カルマは無表情で殺せんせーを写真に撮っていた。

カシャッ


「むにゃっ!?き、急に写真を撮らないでくださいカルマ君!」

「いや、今時“夜露死苦”の書かれた長ランは古いな、と思って」

「古い!?失礼ですよカルマ君!人間誰しも憧れませんか?夜露死苦”の書かれた長ラン」

「「「ない」」」


カルマ達に即答された殺せんせーはシクシク等と言って泣き真似をする。


「で、殺せんせーはどうしてそんな格好になったの?」


茅野が聞くと殺せんせーはよくぞ聞いてくれました、と言うかのように立ち上がった。

暗殺3日目→←暗殺1日目



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (2 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
設定タグ:暗殺教室 , 赤羽業
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:フ瑠ラン | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2018年5月17日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。