元ヤンと変人ポエマーワールドトリガーへトリップ！？2 (ページ29)

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▽第三十八話ページ29

か―――風間さんっ！？
あの、コンパクトサイズ高性能……！？原作的に当てはめてみると全く想像がつかないけれど、うん、日向さんらしいと言えばらしい。
果たして二人の中でどんな物語があったのか気になるが＿＿＿、

「むー……じゃあ私も結婚する！迅さぁあん！」

「え゛」

「良いですよね？いいよね？色んな段階すっ飛ばしてるけどいいですよね。あ、良いって言いましたね！」

「いや、悪くはないけど、同時結婚式は人の集まりが」

「なんで別々の場所でやろうとするんですか一緒でいいんじゃないですかね」

相っ当テンションが高かったのだろう私は、勢いに任せて色々とヤバイ事を口にしていた。後々思い出して絶対に黒歴史だと悶えることを自覚した。
でも一度口に出したものはもう後戻りできない。一応この一週間で私と迅さんは付き合っているのだ、早く結婚しろとささやかれているくらい。
私の言葉に意外に迅さんも乗り気で嬉しいし、日向さん達も別に嫌そうな顔をしてはいなかった。

「じゃァ、日程決めようぜ」

「……あー、やっぱり日向さん可愛くなってる。私も察するべきだったなぁ……」

「あはは、おれもちょっと前に察したばかりなんだよね。
　あと、戦闘が終わった後の約束。ぼんち揚げパーティするから、今日、空けといて。そうだ、日向さん達も来ますか？」

「あー、良いと思う！その時に結婚式の日程も相談しましょうよ！」

仲間の微笑みを見て。
可愛いと言ってちょっと睨まれ。
愛しい人にちょっと救われ。
新たな話題を立てる。

これ以上に平和で、これ以上に幸せな時間なんてなかった。この時間を引き換えに得られるものなんてなにもない。

私は玉狛支部に帰ってから、今か今かと時間を待ち続けていた。

「おーい留理、そろそろ迎えに行くぞー」

「了解でーす！」

ようやくだ。私＿＿＿、幸せなんだろうね。