▼第37話 ページ26
「うっわ、たった一週間離れただけなのにこんなに懐かしいなんて思うってなァ……」
私は紅葉にボーダーの前まで連れてきてもらっていた。思わずの懐かしさに辺りをキョロキョロしてしまう。するとポケットに入れていた携帯が動く。この動き方はメールだ。
メールの内容はいたってシンプル。そして私にしては十分恐いメールであった。
誰だ、アイツにチクったの、留理はアイツと私が付き合っているとは知らねェし他の皆もしかりだ。知っている奴と言えば……。
「日向さーん!」
物凄い勢いで走ってくる留理。私の目の前で止まったかと思えば「凄い!本物の日向さんだ!」とはしゃいで顔などをペタペタさわられたので軽めに殴っておいた。
後ろからは何とも足どりの重そうな迅が歩いてきた。ほォ自分から来るとはいい度胸じゃねェか。
「よォ迅。楽しそうだなァ。所でアイツにチクったのお前だろ」
「い、いやちがくて……」
「言い訳は無用だァ。さァ楽しいお話でもしようとするかなァ迅さんよォ」
そう言って私は迅をフルボッコにした。
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蒼也 - 感動しました。すごく良かっです! (2020年6月20日 23時) (レス) id: ea89e2c5ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:フ瑠ラン&ぐらにゅー糖 x他1人 | 作者ホームページ:http:/
作成日時:2018年4月22日 18時