瑠璃色、揺れる【Satoshi.O】 (ページ18)

今日:11 hit、昨日:0 hit、合計:184,662 hit

◆18◆ ページ18

「ういーっす」

楽屋に入ると、相葉ちゃんとニノがいて

相葉くんは漫画に、ニノはゲームに没頭している。

「スイーツ部に差し入れ」

「え！えー！きゃー！松潤ー！」

松潤が真ん中に１つあるテーブルに紙袋を置くと、相葉くんがすぐに手を伸ばして大事そうに中を覗く。

「ちょうどケーキ食べたいと思ってたの！まさにいま！愛してるぅ！」

相葉くん今日はえらくテンション高いな・・・と思いながら、俺のために用意された机の上の新聞に手を伸ばす。

「もうまじで大変だったんだからね、リーダーの八つ当たり！」

「ははは、お疲れさま」

さっき智くんが楽屋を出て行ったから、いままで智くんのせいで端っこに縮こまってた反動だな、と納得。

「そういやAは？」

いつのまにかゲームを閉じたニノが、ケーキを見つめて食べる用意がされるのを待っている。

「智くんとそこで会って置いてきた」

「ふーん」

「多分そろそろ来んじゃない？」

「いや、帰ってこないよ。大野さんさっきマネージャーに車のキー貸せって取り立ててたし」

・・・馬鹿だな

そんなことするから事務所に怒られるんだよ。

今の新人マネージャー、なんでもかんでも報告しちゃう空気読めない系なのに。

「車で何すんだろね」

ニノが、何気ないように呟いた。