カランコエ【BTS】2 (ページ4)

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開始の合図と共に静まる周辺。

人の気配が全く無くなった。
　

相手は3人。

数は大した事ないけど、彼らはその辺の同業者よりかなり手練な筈だから油断は出来ない…

だけど、じっとしてるのもつまらないから仕掛けてみようかな。

周りの様子や音に集中を向けて歩いていると、背後に気配。
…多分テヒョンさんだ。

気づいてないフリをして角を曲がって身を潜める。

テヒョンさんが通り過ぎたところで背後から近づいて首にナイフを当てた。

TH「…あれ？」

『本番なら…死んでましたね。』

軽くナイフを引くと首に赤い線が付いた。

ナイフには赤いインクなんか付いてないように見えたけど…
肌に当てると赤くなるように特殊なインクが塗られていたんだろうな。

『！？』

どこからか突然飛んできたナイフを叩き落とす。

飛んできた方向とは別のところから気配がして銃を撃つと、物陰からジョングクさんが姿を表した。

あまりにも堂々としていて、舐められているんだなって分かった。

『正面から来るんですね？』

JK「隠れる必要が無い。」

ジョングクさんは、そう言い放つとこちらに向かって走って来た。

ダメ元で銃を撃ってみたけど、案の定避けられた。

TH「ちょ…グガ！本気出しすぎっ！！」

テヒョンさんが間に入るように立つも、ジョングクさんが止まる様子は無い。

TH「Aちゃん！？」

テヒョンさんの肩に手を付いて飛び越え、走って来たジョングクさんと対峙する。

JK「…へぇ。やるじゃん。」

『…女だからって舐めてますね』

JK「！」

私は身体が小柄な方だと思う。

…組織にいた頃、散々馬鹿にされて悔しくてシウに付き合ってもらったな。

そのお陰で、小柄な身体を生かした接近戦も出来るよつになった。

JK「っ！！」

テヒョンさんの時と同じようにジョングクさんの肩を使って跳ぶ。

背後に回って首に手を回した。

『っ！！！』

後は首にナイフを当てて終わり…
のタイミングで耳鳴りと目が回って、一瞬力が抜けた瞬間に床に押し倒されてしまった。

ナイフが向かってくるのが分かったから咄嗟に弾き飛ばすも、両手を押さえられお互いに動けない状態だ。

…さぁ。
ここからどうしようか。