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2人を呼びに部屋を出たテヒョンさんは思ったより早く戻ってきた。
何故かユンギさんも一緒だ。
私が話を始める前にテヒョンさんが、あっという間にさっきの会話の内容を3人に伝える。
…それぞれの反応はバラバラだった。
JN「俺はテヒョンアの意見に賛成だね。今の話を聞いてAちゃんを1人で外に出すなんて論外。」
NM「僕もまぁ…互いにメリットはありますよね。」
YG「…」
じっと難しい顔をしたまま黙るユンギさん。
自然とその場の全員の視線が集まる。
YG「…別にいいんじゃないですか?」
『え…』
まさかの肯定の答えで思わず声が出た。
ユンギさんは私と目が合うと静かに近づき、側に来ると同時に額に冷たい感覚がした。
YG「…コイツの中のウイルスも攻略出来てないし。それにデメリットよりメリットの方が大きい。」
JN「うんうん。じゃあ何も問題ないし、今夜にでも皆んなに伝えよう。」
いやいや。
問題ありますよ。
『ちょっと待って下さい。私が側にいたら危険なんですよ?この場所もきっと組織にすぐ見つかる…私は此処にいたらダメなんです。それに…私はジンさんを傷つけました。』
そんな私が此処にいる資格は無いんだ。
JN「傷?もー無いよ?まだ気にしてたの?笑 ユンギの作った塗り薬でとっくに治ってる。ねー?ユンギヤ。」
『でも…』
YG「…お前はまだこの家の人物を傷つけるつもり?」
ユンギさんの言葉に思わず大きな声が出る。
『!そんな事!!…こんなに助けて頂いているのに、そんなつもりは一切無いです。』
YG「じゃあ問題無い。ヒョン、今ホソガ達が外に出てるので戻り次第この部屋で伝えましょう。テヒョンアはナムジュナに組織の情報を共有。」
『だから!私が此処にいたら貴方達も目を付けられるんですよ!?』
ユンギさんには正直反対されると思っていた。
そしたら、此処を離れられると思っていたのに…
予想外の展開に私は頭をフル回転させた。
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作者名:モチ | 作成日時:2023年11月3日 8時