学校のカイダン 【須堂夏樹】

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あたしは無意識のうちにスマホを取りだし夏樹に電話をしていた。



夏樹『もしもし。』




「あ、あたしです。Aです…。」




夏樹『どうかしたか？』





「話したいことがあって…。」





夏樹『そうか…。いまから俺の家に来れるか？』





「うん…。」





夏樹『じゃあ、気を付けて来いよ。』





「うん。ありがと…。」




あたしは通話をやめ、夏樹の家へ向かった。



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「あ…。」




夏樹「おう。大丈夫か？」




「うん、大丈夫。」




夏樹「とにかく中に入れ…。」




あたしは夏樹の家にお邪魔した。




夏樹「…で、話したいことって、なんだ？」




「この間言ってた…、過去の話。夏樹にはなんだか言ってもいいような気がして…。」




あたしの身体はｶﾀｶﾀと少し震えていた。



__ｷﾞｭｯ__



夏樹が手を握ってくれた。




夏樹「無理に言わなくてもいいんだぞ？」




「…、だ、いじょうぶ…だから。聞いてくれる？」




夏樹「ゆっくりでいいから、教えてくれ…。」

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